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臭気対策コンサルテーション

製鉄所における高炉火入れ時の臭気調査

事例ポイント

・ 製鉄所の高炉改修時に行う『火入れ』工程。

・ 火入れを行う数時間は特有の臭気が高炉から発生する。

・ 周辺に臭気影響を及ぼす可能性があるため、臭気調査と拡散計算を実施。

・ 臭気判定士による調査で臭気可視化することにより、社内報告と行政対応に活用。

Step1:高炉火入れ時の臭気
製鉄所の高炉火入れ時には臭気が発生します

製鉄所の高炉火入れ時には臭気が発生します

大手製鉄メーカ様からの臭気対策コンサルテーションの依頼でした。

鉄をつくりだす為の高炉は数十年に一度、大規模な改修を行います。改修の最後には、高炉を再び稼働させる『火入れ』が行われます。

火入れでは特別な枕木などを燃やして高炉を昇温させていくため、普段の製鉄所とは異なる特有の臭気が発生します。そのため、火入れの際に生じる排気が及ぼす周辺への臭気影響について把握したいというのが今回の調査概要です。

Step2:場内臭気の調査
火入れ臭気を臭気判定士が確認します

火入れ臭気を臭気判定士が確認します

調査は大きく分けて2つの作業を行います。臭気判定士による周辺地域の臭気調査と、臭気拡散計算による飛散状況の予測です。はじめに、これらの作業の基になる臭気を採取します。

短時間で間違いなく火入れの臭気を追跡するためには、臭気判定士全員が『火入れ』のにおいを嗅ぎ分けできるようになる必要があるため、高炉からの臭気のほか、代表的な製鉄所内の排気を採取していきます。

Step3:拡散シミュレーション
計算例。実際はマップ上に風向を反映し図示します

計算例。実際はマップ上に風向を反映し図示します

採取・測定した臭気の拡散計算を行います。高炉からの臭気の飛散状況は気象条件によって大きく左右されますので、その日の気象条件に合わせて拡散シミュレーションを行います。
おおよその臭気到達範囲を予測し、臭気判定士が効率よく周辺調査を行うための重要な作業となります。

拡散マップは非公開となりますが、実際には工場周辺の地図上にその日の拡散計算結果を重ねることで、臭気の拡散範囲を視覚的に表現することが可能です。

また拡散計算の気象条件パラメータを変更することで、今後の火入れ時の臭気影響予測をすることも可能です。においが影響を及ぼす範囲を事前に把握しておくことで社内報告や行政対応をスムーズに行うことが出来ます。

Step4:臭気判定士による周辺調査
臭気判定士が風下を中心に臭気調査します。

臭気判定士が風下を中心に臭気調査します。

5〜10名の臭気判定士が敷地周辺を巡回し、火入れ臭気がどの程度飛散しているのか調査します。臭気の嗅ぎ分けのほか、ニオイセンサーやガスセンサーを用いて数値を記録していくため、客観的なデータを得られます。

通常工程稼働時の周辺臭気状況と照らし合わせることで、火入れ時の臭気が普段とどの程度異なるのかといった影響度の比較も出来ます。


製鉄所にとって高炉火入れは非常に重要な工程です。臭気問題とならないよう、入念な調査を実施させていただきました。

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