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活性炭フィルター

活性炭フィルターの仕組みと効果、その価格や特徴まで紹介

 

 

脱臭や消臭といえば活性炭フィルターが思い浮かぶほど、昔から使用されている脱臭方法となりますが、「実際にどんな効果や特徴があるの?」という方も多いと思います。そこでこのページでは

 

このページで解決できること!

「活性炭フィルターの種類ごとの役割や効果を知りたい!」

「そもそも活性炭フィルターと他装置どっちがおすすめ?」

「実際にどんな施設・工場で使用されているの?」

「フィルターの種類ごとの特徴や価格を知りたい!」

「活性炭フィルターで脱臭できる仕組みは?」

といった疑問や悩みについてお答えしています。まずは活性炭フィルターとは何かを解説しているので、参考にして頂ければと思います。

活性炭フィルターとは

活性炭フィルターは、水や空気などから不純物(臭気・有害成分など)を取り除くために、古くから使用されている代表的なフィルターで、炭を利用していることから比較的安価な特徴があります。

 

安いだけでなく加工もしやすい性質から、利用用途に合わせ様々な形状のフィルターが存在し、活性炭量の調整やフィルター形状を変化させることで、最適な除去力&コストに調整可能です。

 

また、空調設備に合わせて設計することができる利点もあり、既存設備に手を加えることなく対策しやすい点も活性炭フィルターの特性となります。

活性炭フィルターの効果

空気中に浮遊する「タバコ臭・カビ臭・排気臭」だけでなく、水中の「塩素・殺菌剤」といった幅広いニオイに対して効果を発揮する活性炭フィルターですが、他脱臭装置と比べてどんな違いがあるかも解説していければと思います。

 

活性炭フィルター効果を他脱臭装置比較

排ガス処理装置 脱臭力

おすすめの施設

風量

活性炭脱臭装置 ×

香料工場、動物飼育舎、喫煙所、オフィス、ビル、複合施設、マンション

消臭剤スプレー装置

食品工場、金属加工工場、製缶工場、製鉄工場、廃棄物処理工場、自動車塗装工場、ゴム工場、化学工場

セラミック脱臭装置

食品工場(ニンニク・カレー・スパイス・料理調理・焦げ臭・シロップ臭など)・香料工場・化学工場(有機溶剤)

スクラバー ×水溶臭気のみ

香料工場、製紙工場、汚水処理施設、化学工場、半導体工場

【新型】プラズマ脱臭装置

食品工場、タイヤ、ゴム工場、たばこ工場、飼料工場、鋳造工場、畜産工場、たい肥工場、油脂工場、化製場、ペットフード工場、製紙工場、廃棄物処理施設、コーンスターチ工場、汚泥処理施設

直接燃焼脱臭装置

アスファルト工場、コンスターチ、廃棄物処理施設、樹脂製造工場、汚泥処理施設、堆肥工場

触媒燃焼脱臭装置

印刷工場、塗装工場、インク製造、塗装乾燥炉、アクリル加工
化学製品製造工場、フィルム加工工場、魚腸骨処理工場、ビール製造、堆肥工場

蓄熱燃焼脱臭装置

印刷工場、化学工場、樹脂製造、化学製品製造工場、フィルム加工工場、塗装工場

 

>>その他の脱臭装置・脱臭機の特徴を見る

 

活性炭は風量の小さい小規模の空調設備に適した脱臭方法で、外気から侵入する排気臭やタバコ臭といったOA臭気に対して利用されることの多い脱臭方法です。

 

オフィスビルなどの施設内に限らず排気風量が小さい工場などでも良く採用され、活性炭が安価なことと設置コストが低くなることから幅広く使用されております。

 

ただし、風量が大きい場合や臭気が強すぎる場合には、他脱臭装置の方が適しているので設備や臭質によって最適な装置を導入することが大切です。

 

 

活性炭フィルターが効果的な臭気や設備

ここまでで他の脱臭装置やどんな違いがあるかまでは理解して頂けたと思うのですが、もう少し具体的に活性炭フィルターが適した臭気や設備についてピックアップしました。

 

  • タバコや外気の侵入臭気(OA臭気)などの弱いニオイ
  • 湿度が低く、ミストが発生しない臭気
  • 粉塵などが発生しない臭気
  • 排気風量が小さく接触時間が長くなる場合
  • 既設の設備を利用して低コストで対策したい場合

 

といった条件を満たしている臭気や設備に適しており、まとめると【小規模排気設備×湿気粉塵を含まない弱い臭気】に対して、効果&コストパフォーマンスが高くなる特徴があります。

活性炭フィルターごとの特徴をそれぞれ解説

商品名
狂着フィルター

狂着フィルターΦ

コルゲート
ハニカム

フレックス
カーボン

カルソーブ
(破砕炭)
材質 不織布 不織布+
発砲ウレタン
活性炭ペーパー 発砲
ウレタンシート
金属製容器
推奨使用風速 ~ 2.5m/sec ~ 1.0m/sec ~ 2m/sec ~ 2.5m/sec ~ 1m/sec
重さ 軽い 軽い 軽い 軽い 重い
脱臭力
コスト 安い 安い 中間 安い 中間
用途 ・OA対策
・喫煙室排気
・住宅の24時間
換気口
・アネモの吹出口
・各種排気臭
対策
・OA対策 ・大排気量の
本格脱臭

 

狂着フィルター

狂着フィルター

脱臭力が低い

コスト 安い
風量 ~ 2.5m/sec
重さ 軽い
利用用途 OA対策・喫煙室排気

 

高賦活の粒状活性炭を不織布に挟み込んだ活性炭シートを、被表面積が大きく圧力損失を抑えられるプリーツ形状に成形しました。OAから侵入してくる異臭対策や喫煙室の排気対策等で多数の実績がございます。

 

狂着フィルターΦ

狂着フィルターΦ

脱臭力が低い

コスト 安い
風量 ~ 1.0m/sec
重さ 軽い
利用用途 住宅の24時間・換気口・アネモの吹出口

 

狂着フィルターを丸ダクトでも設置出来る様、丸形に加工しました。丸い形状でも最大限に効果を発揮出来る様、外側は狂着フィルターと同様のプリーツ形状で、ヒダが密になって抵抗が上昇する中心部分はフレックスカーボンを使用したハイブリッド型で製作致しました。

 

従来対策が困難であった住宅の24時間換気のOA取入口やオフィス等のアネモ吹出口内部への設置も可能です。

 

 

 

コルゲートハニカム

コルゲートハニカム

脱臭力が低い

コスト 中間
風量 ~ 2m/sec
重さ 軽い
利用用途 各種排気臭対策

 

活性炭原料を漉き込んだ有機繊維シートをコルゲートハニカム状に成形しました。

 

ハニカム構造体の為、被表面積が多く臭気との接触率が高いことで、高い脱臭効果を得られます。従来の押出成形型のハニカムカーボンに比べて、早い風速でも脱臭性能が発揮出来るため、装置の省スペース化を実現しました。

 

また、素材自体が軽量で設置に際してもフィルター枠が不要で施工出来ることから、軽量化も両立しました。

フレックスカーボン

フレックスカーボン

脱臭力が低い

コスト 安い
風量 ~ 2.5m/sec
重さ 軽い
利用用途 OA対策

 

ウレタンフォームに活性炭粉末を担持しております。超薄型加工が可能ですので、既存のプレフィルターと置き換えて使用することが可能です。

 

薄型のフィルターながらも多くの活性炭量を誇ります。柔らかい素材ですので、使用の際はアルミ枠に入れて使用します。

カルソーブ(破砕炭)

カルソーブ(破砕炭)

脱臭力が低い

コスト 中間
風量 ~ 1m/sec
重さ 重い
利用用途 大排気量の本格脱臭

 

賦活処理した活性炭を、細かく破砕、もしくは成形した一般的な形状です。多くの活性炭含有量を誇りつつ、比較的安価で対策が可能です。

 

専用のカートリッジに活性炭を充填して、そのカートリッジをフィルターボックス内に設置することで対策を行います。カートリッジをジグザグに配置することで装置のコンパクト化を図ります。

 

活性炭フィルターの導入事例

オフィスにタバコ・飲食店排気を含む外気が侵入

独自設計&簡易設置で、短期・低コストで脱臭

 

課題
  • 空調から侵入する外気臭(飲食店排気・タバコ)を脱臭したい
  • オープン間近で大規模な工事は出来ない
  • 既設の空調や全熱交換機に設置する必要がある

 


 

導入事例の効果
  • 生活臭や外気の侵入に効果の高い活性炭フィルターを使用
  • 後付け&メンテナンスが簡単なプレフィルターを採用
  • 弊社で空調サイズに合わせて設計することで低コスト化

 

STEP1

OA臭
が侵入

STEP2

状況調査

STEP3

脱臭方法の
立案

STEP4

フィルター
選定

STEP5

装置の設計

STEP6

脱臭器導入

 

活性炭フィルターの導入事例を詳しく見る

 

【空気専門30年・実績約10万件以上】のカルモアなら

 

あらゆる施設の臭気に対して最適な脱臭方法を選定。

 

活性炭フィルターだけでなく、臭気に対して有効な悪臭問題を理論的に解決いたします!

 

臭気の原因調査・分析により「コスト面への配慮・既設設備の活用・工事の簡素化」など、多彩な提案力が弊社の強みです。まずはお気軽に臭気対策のプロである、カルモアへご相談ください。

 

活性炭フィルターの仕組みを図解で解説

活性炭フィルターの仕組みを図解で解説 活性炭フィルターには細孔という複雑に入り組んだ穴が無数に空いており、「ミクロ・メソ・マクロ」と大~小まで幅広い物質を吸着できる仕組みとなっております。

 

ただし、臭気物質や有害物質によっては物理吸着との相性が悪く、効果が減少してしまったり、活性炭フィルターの寿命(ライフ)が著しく短くなってしまうため、対策したい物質によって物理吸着と化学吸着を使い分ける必要があります。

 

活性炭フィルターの物理吸着と化学吸着の違い

吸着特性 物理吸着

化学吸着

吸着力 ファンデルワールス力 化学結合
吸着場所 選択性なし 選択性あり
吸着速度 速い 遅い
吸着脱離 可逆 可逆または非可逆
吸着熱 数kcal/mol 10~100kcal/mol
吸着構造 多分子層 単分子層

 

物理吸着を簡単に解説

物理吸着とは、ファンデルワールス力(分子同士の間に働く引力のような物)を利用した方法で、吸着性能には比表面積が大きく影響します。

 

比表面積とは、表面積だけでなく細孔(小さな穴)まで含めた物をいい、これが大きいほど吸着できる物質量が増えます。

 

基本的に細孔にフィットする物質はなんでも吸着してしまうため、除去率は高いですが用途が適切でなければ、寿命が減るため交換頻度が多くなってしまいます。

 

主な利用シーン:

 

化学吸着:

化学吸着とは、対策したい物質に反応するように薬品処理をすることで、化学反応によって対象物質を効率的に吸着する方法で、弊社取り扱いの薬品では主に以下のような添着が可能です。

 

型番 対象ガス 代表的な臭気物質 使用用途
Type-A 酸性ガス用 硫化水素、メチルメルカプタン 等 排水処理
Type-B 塩基性ガス用 アンモニア、トリメチルアミン 等 動物舎
Type-S 特殊ガス用 Nox、Sox、オゾン 等

 

活性炭フィルターのQ&A

活性炭フィルターの寿命や交換時期は?

活性炭フィルターの寿命は使用環境や臭気成分によっても変化するのですが、「平均で1年」「どれだけ長くても約2年」となっております。

 

ほとんどの場合は活性炭フィルター設置時に、空調や臭気の強さから交換時期を算出し、交換のベストタイミングを調査するので、それに従って交換を行うことがほとんどです。

 

もし、交換時期を過ぎた活性炭フィルターを使い続けると、脱臭効果がくなくなり悪臭問題や近隣苦情へ発展する可能性があるので、注意するようにしましょう。

 

活性炭フィルターの廃棄方法は?

一般家庭用の活性炭フィルターの場合は可燃ごみとして廃棄することが多いですが、業務用活性炭フィルターの場合は吸煙している成分によって「危険物や薬品」としての処理が必要です。

 

そのため、業務用の活性炭フィルターをご使用の場合は産業廃棄物として処理するようにしてください。

 

詳細については地域ごとの産業廃棄物業者にお問合せ下さいませ。

活性炭フィルターは水洗いできますか?

活性炭フィルターは家庭用と業務用のどちらも基本的には水洗い禁止です。水で洗ってしまうと効果が落ちてしまい元の役割を果たせなくなってしまいます。

 

一部防水の特殊なフィルターもありますが、清掃方法としては埃を取るもしくは新品のフィルターに交換するのが一般的です。

 

もし誤って水で洗ってしまった場合は、著しく効果が減少している可能性が高いため交換を推奨しています。

活性炭フィルターのまとめ

ここまでの解説で、活性炭フィルターは様々なシーンで活用できることがわかって頂けたと思います。活性炭フィルターの特徴をまとめると

 

  • ニオイの強度に合わせたフィルターを選定できる
  • 加工がしやすいので設備工事が簡素で低コスト
  • 生活臭・タバコ臭・飲食店排気などの臭気が得意
  • フィルター自体が安価なので、費用を抑えることができる
  • 工場レベルの強力な臭気には対応できない可能性が高い
  • メンテナンスは簡単だが交換頻度は年に1回必要なことが多い
  • 湿度が高い、粉塵が多い、高温ガスの排気対策には不向き

 

活性炭フィルターにも良し悪しがあり、設備や臭質によっては不向きの可能性もあるため、原因や既設の設備なども調査した上で最適な脱臭装置を選定することがおすすめです。

 

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