今回ご紹介するのは、フレグランスデュフューザー「シュヴァリテエール」の導入事例です。今年大阪で開催された国際的なイベントにて、クウェート国が出展した「クウェートパビリオン」において、カルモアは空間全体の香り演出を担当しました。
このパビリオンは、クウェートの自然豊かな景観や、古くから受け継がれる文化、そして未来へと続く革新的なビジョンを一体的に体感できる展示として設計されており、訪れる人々に“感性で感じるクウェート”を味わってもらうことを目的とした特別な空間です。
私たちは、この体験をより印象深いものにするために、香りを通じた感動の演出をご提案。フレグランスデュフューザー「シュヴァリテエール」シリーズの中から、SA-F-200を2台、SA-F-500を5台、合計7台を選定し納入。
香りの広がり方、空調との相性、香料の選定まで一つひとつ丁寧に設計。結果として、空間全体に上質で自然な香りが満ち、訪れた方々が深く記憶に残るパビリオンの完成をお手伝いすることができました。
この記事では、この事例の詳細について詳しく説明していきます。
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ご依頼の経緯
本件は、クウェートパビリオンのデザインおよび空間演出を担当していた企業様から、「パビリオン全体で香りを取り入れたい」とのご相談をいただいたことから始まりました。
カルモアはこれまでにも、ホテル・空港・商業施設だけでなく、大規模イベントや展示会など多様な環境で香りを活用した演出を行ってきた実績があり、空間ごとの目的に応じた香り設計や機器の提案を得意としています。
打ち合わせでは、パビリオンの構造や導線、空調の配置をもとに、香りの拡散範囲や濃度のバランスを検討。「クウェートという国の印象を、香りでも伝えたい」という想いに寄り添いながら、最適な演出方法を模索しました。
最終的に香料の選定をはじめ、現場チームと綿密に連携しながら納品までスムーズに進行することができました。
お客様の目的

クウェートの魅力を5つのテーマを設けたブースで表現するために、フレグランスデュフューザーを導入したい!
今回の国際イベントでクウェートが目指したのは、クウェートの「伝統」「発展」「未来」をテーマに、自然の美しさや文化的な誇り、そして人々の希望を象徴的に表現した空間です。
館内では、砂漠の夜を再現した幻想的な照明演出、砂を実際に触れて楽しめる体験エリア、プラネタリウムのような星空演出など、来場者が“物語の中に入り込む”ような構成が特徴。
そんな中で、担当者様は「香りによって五感すべてで楽しめる空間にしたい」とお考えでした。パビリオン内は「知覚の真珠」「砂漠の夜明け」「人々と文化」「オアシス」「先見の明のある灯台」という5つのテーマで構成されており、それぞれのテーマに合う香りの選定が大きなポイントとなりました。
香料サンプルをクウェートに送付空間全体に統一感が生まれパビリオンの印象が強化

今回の香料選定では、まずカルモアの「シュヴァリテエール」シリーズから複数の香りをピックアップ。天然香料を基調とした上品で奥行きのある香りは、国際的な場でも高い評価を得ています。
プロジェクトチームでは、コストや納期も考慮し、オリジナル調香ではなく既存ラインナップから選定する方針に。カルモアからは合計11種類の香料サンプルをクウェートに送付し、現地の担当者に香りを確認してもらいました。
各ブースのテーマや演出意図をもとに議論を重ねた結果、最終的に6種類(ハス、アクアヴェルデ、アクアリグリア、グリーンホーネット、ピーチブルーミング、スパークリングピンクグレープフルーツ)が採用されました。
それぞれの香りが、クウェートの「水」「自然」「生命力」「文化」を象徴するものとして、ブースの雰囲気を香りで補完する役割を果たしました。
最適なデュフューザーを選定し合計7台を納入

香りを使用する範囲は、パビリオン全体で約153㎡。空調設備の構造や来場者の導線、香りがどのように流れるかを丁寧に確認しながら、最適なフレグランスデュフューザーの選定を行いました。
導入したのは、「SA-F-200を2台、SA-F-500を5台」の計7台。広い空間でも均一に香りを届けられるよう、拡散力の強いタイプをメインに配置しました。ただ強く香らせるのではなく、「ふわりと香りが漂い、自然に消える」という絶妙なバランスを追求。
来場者の導線上で香りの濃度がゆるやかに変化するように設計しています。これにより、香りが強くなりすぎず、ふわりと空気に馴染むような自然な香り方を実現することができました。
シュヴァリテエールの特徴
「シュヴァリテエール(Suvalite Air)」は、カルモアが独自開発した高品質なフレグランスデュフューザーシリーズです。“香りで空間をデザインする”をコンセプトに、国内外のホテルやブランドショップをはじめ、大規模イベントのブースなどでも採用されています。
最大の特徴は、天然香料を中心にブレンドされた上質な香りと、極めて微細な粒子で香りを拡散する独自技術。香料をナノレベルの微粒子にして空気中に均一に広げるため、重く残らず、空間全体にふんわりと香りが広がります。また、噴霧量やタイマー設定も細かく調整できるため、イベントや店舗、オフィスなど、用途に合わせて香りの強さを自由にコントロール可能です。
カートリッジ交換も簡単で、メンテナンスの手間が少なく、長期運用にも最適です。さらに、コンパクトかつスタイリッシュなデザインも魅力のひとつ。天井や壁に埋め込むこともできるため、インテリアの雰囲気を損なうことなく、自然に香りを楽しむことができます。
香りのラインナップもフローラル・ウッディ・グリーン・シトラスなど豊富。空間の目的やブランディングに合わせて既存の香りの選定はもちろん、オリジナルフレグランスの調香も可能です。
まとめ
今回のクウェートパビリオンでの香り演出は、単なる「香りの導入」ではなく、来場者の体験そのものをデザインするプロジェクトでした。
カルモアの「シュヴァリテエール」は、視覚や聴覚だけでなく“嗅覚”を通じて印象を深める空間演出を可能にし、その場にいる人々の感情や記憶に長く残る価値を生み出します。
香りは目に見えない演出ですが、空間の印象やブランドイメージを左右する大切な要素です。カルモアでは、香りの提案だけでなく、空間構成・導線・空調などを総合的に考慮し、香りの効果を最大化するトータルコンサルティングを行っています。
展示会や商業施設、企業のオフィスなど、「訪れる人の記憶に残る香りを取り入れたい」とお考えの方は、ぜひ一度カルモアにご相談ください。空間・香り・体験をトータルで設計し、来場者の心に残る“香りのストーリー”をお手伝いします。





