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臭気判定士の激闘

創業30年、実績90,000件以上。カルモア臭気判定士によるニオイの現場レポート。

集合住宅における臭気トラブル対策

2009年4月某日
とある設計会社から集合住宅の臭気対策相談を受けた。
以前から親交のある方からの問い合わせ。
 
リピートでの対策相談。
「もしかして、信頼されているんじゃないか」と頼られる嬉しさと、それに応えたいという気持ちで打合せに急行した。
 
相談の内容は、都内に計画中の超高層住宅にて懸念される各住戸からのキッチン排気及び油汚れの臭気。
同物件は機能性の追求、洗練されたデザインで設計され、バルコニーがないタイプでの完成が計画されていた。
 
と言うことは、全ての住戸がマンションの壁面で排気と給気を行うということ。
それによって今回挙がってきたのは、給排気の離隔距離を十分に取れないという問題点。
 
排気された臭気がショートサーキットをおこして各住戸の24時間換気の給気に侵入することと、キッチン排気口からの油ダレによる壁面の汚れが懸念されていた。
相談内容を伺ってすぐにカルモアで協力出来る対策方法が2つ頭に浮かんだ。とっさのひらめきだった。
 
この内容なら“アレ”が使える!と。
 
 
一つは、マグセライドの共同開発でタッグを組んだレンジフードメーカーが
販売しているIH専用循環型レンジフード。
 
もう一つは、前者に厨房排気用脱臭フィルター、マグセライドを組み込んだ開発中のキッチン排気脱臭ユニット。

 

提案するや設計者がすぐさま安堵の声を上げた。
「社内で妙案が出ずに困っていたが、話を聞いて光明が差した。」と。
そう言って頂いた時、顧客からの信頼をいよいよ勝ち得た実感を感じて非常に嬉しかった。
この後に知った話、本物件は総事業費1000億円強の超ビッグプロジェクトであったこと。
そして、設計会社とユーザーの間で、この問題をどのように解決したらいいのか、建物全体の構想を大きく変えなくてはいけないのではないか、そういった話があったらしい。
大事大事に暖めて進めてきたビッグプロジェクト。
自分の開発した製品と打合せの際のひらめきが、その理想の完成を約束したと知った時の鳥肌が立つ高揚感は今でも忘れられない。 
途中、設計会社の方の本プロジェクトに掛ける想いや仕事に掛ける情熱に触れてきたからなおさらだ。自分自身にも沢山の刺激を受けることができた。

 

度重なる設計打合せ、厳しい立会試験などをクリアし、最終的には、後者のキッチン排気脱臭ユニットが採用となった。
 
この脱臭ユニットは、近年増加している集合住宅のバルコニーにおける臭気トラブルを解消する為に開発されたものであり、カルモアでも集合住宅での臭気対策という新しい目的を持った製品である。
通常のレンジフードファンの後ろに設置できるように、脱臭ユニットの圧力損失を少なくする設計になっている。
搭載している脱臭フィルターは、業務用調理臭対策で数多くの実績を誇っているマグセライドだ。

 

こちらのマンション、実はまだ建築中。設置した脱臭機の実際の運用はこれからだ。
また一つカルモア史上初の快挙が生まれるまで、あと少し。
画像 011 (Small) 

※ツイッターで更新情報を配信しています。
kalmor_info  

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