倉庫のカビの防止方法や対策!発生原因を紹介
倉庫は構造や使用上、カビが発生しやすいという問題があります。倉庫内でのカビの発生は、保管物に影響を与える恐れがあるため、予防と対策が必須です。
この記事では、倉庫のカビの防止方法や対策について解説していきます。状況に応じた原因と対策を知り、適切な方法を講じましょう。
【カビ発生後】の倉庫カビ対策の方法を紹介
カビの発生後の対策は、以下の3つがポイントです。
- 空気を循環させない
- カビが生えた保管物をなるべく動かさない
- カビ除去だけでなく防カビまで行う
具体的な対策について、詳しく見ていきましょう。
カビが生えた保管物をなるべく動かさない
倉庫の保管物にカビが発生してしまった場合は、できるだけ保管物を移動させないようにしてください。他の場所やものにカビが移って繁殖してしまう恐れがあります。
ただし、カビの近くあっても汚染されていないものについては、カビを飛散させないよう注意を払いながら、別の場所に移動しましょう。保管物の移動や保管の際は、カビの汚染を広げないように注意してください。
空調機やファンなどを利用しない
カビが発生した後で、空調機やファンなどの利用するのはNGです。カビの胞子を辺りにまき散らすことになり、カビが生えていない箇所にも広がってしまう可能性があります。
ただし、カビが発生していない状態で通気性を良くする目的であれば、利用しても問題ありません。
カビ除去だけでなく防カビまで行う
一度発生したカビは、再発しやすいです。カビを除去してもそのままの状態にしておけば、再び発生してしまいます。
さらに、耐薬品性の強力なカビが発生する可能性もあるため、カビを除去するだけでなく、防カビまで行うことが大切です。
床からも影響を受けるので除湿マットを用いる
倉庫はコンクリートの基礎がないため、地面からの湿気による影響を受けやすいです。床からの湿気により、構造膜に結露し、結露した箇所からカビが発生することがあります。
床からの湿気の予防に効果的なのが、除湿マットを敷くことです。床からの湿気を吸収することで、結露しにくくなります。
コンクリート造だと設備も検討する
コンクリート造の倉庫は、通気性が悪く、湿気がこもりやすい構造をしています。通気性を良くするためには、換気設備や除湿機を導入するなどして、倉庫内の湿度をコントロールする必要があるでしょう。
また、コンクリート造の倉庫の壁には断熱材が入っていないケースが多く、外気の温度差により生じる結露の影響でカビが発生しやすいです。カビが生えたクロスを張り替える際は、吸放湿壁紙(紙おむつなどにも使用されている素材)や通気性壁紙などを選べば、湿気を吸収して結露を防げます。
カビの再発を防止する2種類の方法
カビの再発を防ぐためには、カビ取り剤を用意して自分で除去する方法と業者に依頼する方法があります。それぞれの場合について見ていきましょう。
狭い範囲の場合は、自分で除去~防カビまで行う
壁や床に発生した軽微なカビは、防カビ剤で除去できます。比較的安価で済む可能性が高く、自分のペースで作業できるのが利点です。再発を防ぐためにも、除去後は防カビまで行うようにしてください。
カビ取りの際に使用する防カビ剤は、高い殺菌力に加えて、再発防止効果の高いものがおすすめです。ただし、食品を保管する倉庫の場合は、安全性を考慮し、毒性の強い水酸化ナトリウムを含まないものを選ぶようにしてください。
広範囲の場内は業者へと依頼する
カビが1㎡以上の範囲に広がっている場合は、業者に任せた方が安心です。
他にも、カビの発生箇所が点在している、手の届かない位置にカビが発生している、自力で除去したあとでの再発したカビの処置なども、業者に依頼した方が良いケースです。
自力では除去しづらい場所や広範囲のカビも、プロの技術で根こそぎ除去してくれるので、再発の心配も少ないでしょう。ただし、業者選びは慎重にする必要があります。依頼する際は、実績や知識、経験が豊富な業者や、料金が明確な業者を選ぶようにしてください。
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【カビ発生前】の倉庫カビの原因と防止方法を紹介
倉庫はカビが発生しやすい条件が揃った環境にあります。カビが発生する条件は以下の3つです。
・70%以上の湿度
・20~30度の温度
・カビの栄養源
倉庫は窓や出入り口が少ないため、温かい空気や湿気がこもりやすいことに加えて、埃や汚れが溜まりやすく、カビの栄養源も豊富です。
これらのカビの発生条件を踏まえた上で、適切な対策を講じる必要があるでしょう。
湿度が高くなるので、湿気対策が必要
倉庫内は湿気がこもりやすいため、カビが発生しやすいです。カビを防ぐためには、湿気対策が欠かせません。
業務用除湿剤や除湿器を設置する
倉庫内の湿気対策として、業務用除湿剤や除湿器を設置する方法があります。業務用除湿剤は塩化カルシウムを用いており、環境にも優しく、吸湿能力も高いです。
優れた吸湿作用により、倉庫内を除湿し結露を防ぐことにより、カビの発生を抑制します。
除湿器は倉庫内の湿気がこもりやすい箇所に、複数個設置するのが望ましいです。自動で温湿度を検知し、管理するシステムを導入する方法もあります。
床からも影響を受けるので除湿マットを用いる
コンクリートの壁や床は、熱伝導しやすく、地面からの温度変化や湿気の影響を受けやすいです。湿気対策として、除湿マットを導入する方法もあります。
除湿マットは、天日乾燥により、長期間繰り返し使用できるのがメリットです。送風機や換気装置との併用でさらに効果が望めるでしょう。
カビや悪臭が気になる場合は、防カビ材や消臭剤が配合されたものを使用するのがおすすめです。使用に際しては、保存期間の把握や乾燥材の選定、使用量の算出を事前に行う必要があります。
コンクリート造だと設備導入も検討する
コンクリート造の倉庫は湿気がこもりやすいため、カビ対策を講じたとしても効果をなさないことがあります。その場合は、設備導入を検討してみてください。
たとえば、ベンチレーター(室内と室外をつないだ筒状の換気装置)やシーリングファン(天井に取り付ける大型の扇風機)などを設置して換気設備を整えたり、通気性の良い倉庫に改築したりするなどの方法があります。
ただし、これらの方法は高額な費用に加えて、手間や時間がかかるため、カビ対策にどれだけ費用などを捻出できるかも、考慮しましょう。
風通しを良くするため換気対策をする
倉庫内の湿気対策に効果的なのが、風通しを良くして、空気を循環させることです。倉庫内の空気の停滞をできるだけ作らないようにすることを意識しましょう。
保管物を積み過ぎず通気性の良い状態へ
倉庫内の通気性の悪さも、カビを発生させる要因になります。倉庫内に隙間なく保管物を積み過ぎてしまうと、中の空気が循環しません。
倉庫内の在庫をできるだけ減らしたり、一部を別の場所に移動したりして、スペースに余裕をもたせるようにしましょう。
また、保管物は壁にぴったりつけて置かずに、壁との間に少し隙間を空けて置くのがポイントです。倉庫内にスペースや空気の通り道を作り、通気性を良くすることがカビ対策に繋がります。
窓が少ない場合はこまめに換気する
倉庫内に窓が少ない場合は、こまめに換気をして空気を入れ替えるようにしましょう。空気の滞留やこもった湿気を除去し、カビの発生を防止しましょう。
特に温度や湿度の高い時期は、ジメジメした空気がこもりやすく、カビが生えやすいです。倉庫内の空気がうまく流れないようであれば、空気が滞留する箇所に送風機を設置し、空気が循環するよう工夫してみてください。
埃が溜まりやすいので、こまめに清掃する
倉庫内は放っておくと、カビの栄養源となる埃や汚れが溜まりがちです。定期的に掃除をして、カビの原因物質を除去することがカビ対策になります。
倉庫が広くて一度に掃除するのが難しい場合は、日ごとにスペースを分けて行うのがおすすめです。保管しているものを動かしながら、カビが発生している箇所がないかもあわせてチェックしましょう。
定期的に掃除することで、カビの早期発見に繋がり、被害の拡大を防げます。
まとめ
倉庫はカビが生えやすい条件が揃っているため、カビ対策が欠かせません。特にコンクリート壁の倉庫は、外部からの温度変化の影響を受けやすく、結露によるカビが発生しやすいです。
万が一カビが発生した場合は、被害を拡大させないことが大切です。軽微なものであればカビ取り剤などで速やかに除去し、防カビを施しましょう。自力では対処が難しい場合は、業者に依頼するのが安心です。
また、カビを防止するためには、通気性と除湿がカギになります。換気設備や除湿剤などを活用して、カビが生えにくい環境作りをしましょう。
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