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臭気判定士の激闘

創業30年、実績90,000件以上。カルモア臭気判定士によるニオイの現場レポート。

さっそく臭いを数値化してみました

コンニチワ!togyです。早いものでもう10月。最近はかなり寒くなってきましたね。夜窓をあけて寝ると朝方寒くて目を覚ましてしまいます。皆様も風邪などひかれないように。。。

 

さて、今日はニオイセンサーe-nose(現在は廃版。後継機種は携帯式ニオイセンサーPOLFA(ポルファ))で実際に測ったデータをご紹介したいと思います。

 

導入製品・サービスについて

> 携帯式ニオイセンサーPOLFA(ポルファ)

 

ニオイセンサーPOLFAは空間に漂う臭気のボリュームをとらえ、カルモア独自の基準値で数値化するにおいの臭気測定器です。臭気の強弱の相対比較が可能で、臭気の変動調査や品質管理、消臭剤や脱臭装置の消臭性能の評価等に幅広く利用されています。

 

測定場所は、なんと山手線。

 

e-noseを持って山の手線を一周してみました。
ちょうどお盆の時期で、昼間の山手線は適度な混み具合でした。

 

結果はコチラ

山手線データ(エキスパート)2

 

縦軸に「強度」と「香質」を。横軸に時間をとったグラフです。
計時変化のグラフになっています。
計測の条件として、電車内の座席(ドア真横)に座り、膝の上に本体を置いてロガー測定しました。
なので、私の目の前に人が立った場合は数値が高く出てしまうこともあります。
なるべく人に直にあたらないよう気をつけましたが・・・。
また、データ内の個々のピークはドア開閉時と考えれます。

 

まず、表の見方として「強度」と「香質」というものをご説明しましょう。

 

強度とは、ニオイセンサーe-noseで測った『センサー測定値』のことです。これが臭いの強さを表す数字になります。センサー強度とも表現しています。(『臭気強度』だとまた別の意味になってしまいますので注意が必要です。。。)
この数値は単位のないe-noseオリジナルの数値です。ですので、何かの値と比較をしないと何の意味もない数字となりますが、比較対象があればかなり有効な数字となります。今回は無臭の部屋で測った場合と比較してみましょう。

このe-noseで測った場合、無臭の部屋はおおよそ200前後(黄色点線)となります。

 

では、香質とは何でしょうか。
香質とは、e-noseに内蔵されている2つのセンサーのどちらがより多く反応しているかというものを数値化したものですが、ではこの数字で何がわかるのかといいますと、ズバリ 臭いの質の違いがわかります。

e-noseに内蔵されている2つのセンサーは臭いの重さ(分子量)によって感度の違うセンサーを利用しています。
香質は0~90で表現され、45よりも大きい場合は分子量の軽い臭い(硫化水素やアルコールなど)、45よりも小さい場合は分子量の重い臭い(ベンゼンやトルエンなど)ということになります。
つまり、香質が違うということは臭いの質が違うということ。
ちょっとした臭いの変化でも香質に差がでます。

 

これらをふまえて考察を。

 

前半の、東京~新宿間は強度の最大ピーク(秋葉原)が見られるものの、振れ幅が大きく臭いの強さが安定していません。つまり臭いがとても流動的であったということ。臭いが流動的ということは電車内の人の流れが大きいことを示していると考えられます。つまり、ドアが開くと一瞬臭いが強くはなりますが、空気の流れがある=社内の密度が低い=乗車率が低いため、すぐに数値が下がるのだと考えられます。
香質も50前後から40前後をウロウロ。
人の体臭は低級脂肪酸類など分子量が重いものが多いため、e-noseの香質は低い傾向を示します。
しかし、香水などはアルコール類を多く含むため数値が高くなる傾向にあります。
おそらく、その間をとって40~50というちょうど中間付近の数値でウロウロしているのではないでしょうか。

 

また、後半の原宿~田町、東京間では強度が高いまま安定傾向を示しています。
これは先の仮定にのっとると、空気の流れがないため強度に差がでない=乗車率が高かったことが考えられます。同様に香質も先の仮定通りですと、香質はほぼ0付近をウロウロしている=分子量の重いニオイが多い=低級脂肪酸類が多い=体臭が多いと考えられます。

まぁ、乗車率のデータがあるわけではないので、あくまでも仮定ですが。。。

このようにe-noseでは臭いの強さを数値化して比較することができます。
また、臭いの質の変化も追いかけることができます。

脱臭用品の数値化、品質の管理など、手軽に臭いを数値化したい人に。

 

導入製品・サービスについて

> 携帯式ニオイセンサーPOLFA(ポルファ)

 

ニオイセンサーPOLFAは空間に漂う臭気のボリュームをとらえ、カルモア独自の基準値で数値化するにおいの臭気測定器です。臭気の強弱の相対比較が可能で、臭気の変動調査や品質管理、消臭剤や脱臭装置の消臭性能の評価等に幅広く利用されています。

 

・・・・・ところで、秋葉原の数値が最大値だと意味するところは・・・?

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