普段は臭気の話ばかり書いているが、新卒採用の人事担当のYさんから、学生さん向けに一つ書いてくれと言うので、少し仕事について書いてみようと思う。
好きなことを仕事にしたら幸せ。
と、あらゆる本に書いてある。あらゆる偉そうな人がそう語る。
でも、ここに来る学生さんのほとんどはぴんと来ないんではないだろうか。
そんなことがとっくに解ってたら、リクナビやマイナビなんかでせっせとエントリーなんかしないだろうし、うちの人事のYさんのメールでこんなとこに見に来るなんてないだろうと思う。
ということで、ぴんと来ない学生さんのために書いてみることにした。
大事なこと。
好きなことは出会ってみないとわからないのである。
好きな人に例えればすぐにわかる。
友達や家族と、どんな人が理想?とか付き合いたい?って話で、あれやこれやと理想を出すけど、じゃあ、ある集団の中で、どの人が良い?と選ぼうったってそういう問題ではない。
その人と接して、その人を知って、初めてその人のことが好きかどうかが判るんである。
仕事も同じ。
残念ながら、その仕事をやってみないとわからないのである。
それが判らないうちに、自分探しをしないといけない学生さんはかわいそうなのだ。
一方、我が社の社員はほとんどが自分の仕事が好きであると思う。
それは採用過程でしっかりと話し合っている事と、カルモアの仕事をする上で得られる喜びがなんであるかをしっかりと学生さんが理解して入社しているからである。
僕は経営陣の一人として、ものすごいエネルギーを使って、社員一人一人が自分の仕事が好きになっているかどうかを注視している。
何を見ているかというと我慢してないかを見てる。
我慢して欲しくないんである。
我慢はダメなのだ。我慢はつらい。ストレスになる。面白くない。不健康になる。
どんな仕事もきつい。
お客様に何らかのメリットを渡して、その代わりにお金を頂くのだから、それはきついもんである。
が、サッカーが大好きな人は、息が切れるまでボールを追いかけ回しても、顔は笑っている。
きついけど、楽しい。
「いやーきつい!」、なんて、笑いながら倒れ込む人の顔はストレスとは無縁でしょ?
それが好きなことを頑張っているということ。
きついけど、楽しい。すると、仕事は楽しくなるのである。
笑顔になり、面白くなり、ストレスが無くなり、健康になる。ついでにそういう人はモテる。
好きな仕事はやってみないとわからない。
が、この時期に一つ決めないといけない。
すると、理想はどんな仕事がしたいのか、が重要なのだ。
そして、カルモアはどんな理想を持っている人が入社すると幸せになるのか。
・綺麗な景色が好き・綺麗な水が好き・綺麗な環境が好き。
・やった仕事を喜ばれる(でも、これはほとんどの仕事がそうです)
・世界中、全国あちこち飛び回る。様々な世界を覗ける。
・仲間の人間関係をとっても大事にする。
うーん、最後は月並みな感じになってしまった。
実は本当に大事なことは、嫌いなことの価値観が一緒であるかどうか。
夫婦でも友達でも、長く続けられる人間関係の基本は、好きな価値観が一緒というより、嫌いな価値観が一緒な事が大事。
それは社内の人間関係でも一緒。
ゴミを捨てないとか、約束を守るとか、色々ありますが、そんなことを今考えたので、今度社内でディスカッションして会社説明会で発表してみよう。