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臭気判定士の激闘

臭気判定士が見た脱臭・消臭・臭気対策・臭気の調査分析・防カビ除菌対策などの現場を具体的事例と共にレポート。

50m先に苦情宅/塗装臭気問題

この記事にご訪問頂き誠にありがとうございます。

海外市場開拓部リーダーの大道です。

 

2020年4月より弊社では海外市場開拓部が設立され各国の臭気対策に挑んでおります。

 

 

本日は3年ほど前に国内の塗装工場で発生した臭気苦情への対策をご紹介します。

目次

    1. 苦情宅は工場のすぐそこ
    2. 兎にも角にも現状把握~臭気拡散シミュレーションの実施
    3. 脱臭装置の選定
    4. 消臭剤マイクロゲルによる実機トライアル
    5. 今も尚使用し続けて頂いている

 

苦情宅は工場のすぐそこ

この案件の対象工場は大型機械の塗装工場でした。

長年近隣住民の方々より臭気クレームを受けており対策方法に関して悩んでおりました。

工場から発生する臭気でお困りの住民の方のお家は工場敷地境界から約50mの場所に位置しておりました。

兎にも角にも現状把握

~臭気拡散シミュレーションの実施

  1. それぞれの排出口から排出される臭気に対してシミュレーション
    工場の臭気問題でよくあることとして、臭気発生源の勘違いがります。
    工場の現場担当者様や苦情を訴える住民の方が思っている臭気発生源と実際の臭気発生源が違うということはよくあることです。
    よくある事例としては、蒸気を含む排気や苦情宅に最も近い排気口を臭気発生源と勘違いしがちです。仮に指定された排出口のみ対策した場合、永遠に臭気問題に工場の方と住民の方が苦しむ可能性があります。そういったことを無くす意味でも、弊社では工場担当者様や苦情宅の方のご意見を参考にするとともに、それぞれの排出口において臭気拡散シミュレーションを実施し、臭気発生源を特定してきます。
    においの拡散状況が知りたい、可視化したい人のための臭気拡散シミュレーションシステム・カルモス
  2. 対策優先順位を付ける
    この案件では、40以上の排出口に対して臭気拡散シミュレーションを実施しました。その結果、10か所の排気口が臭気問題の原因と特定されました。(シミュレーション時は最も苦情が発生しやすい気象条件をシミュレーションソフトに入力しております。)
    ここからは、工場側がどこまで投資をできるかが問題になります。すべての排出口を対策することがもちろんベストではありますが、たいていの場合は予算が確保できません。従って弊社では、この臭気拡散シミュレーション結果をもとに対策優先順位を策定します。

 

脱臭装置の選定

臭気拡散シミュレーションを実施すると、対策が必要な排出口それぞれにおいてどの程度臭気を低減させるべきかを数値で表現することが可能となります。そのようにして必要脱臭効率を算出し、その必要脱臭効率を達成する脱臭装置を選定していきます。

(1)必要脱臭効率

本件では、苦情宅が近距離ありました。

従って、必要脱臭効率が70%以上間違いなく得られる装置が必要でした。

因みに、臭気苦情を解決する為に、排気口で脱臭装置を用い臭気を無臭にする必要はありません。

もちろん無臭にできれば最高ですが、とてつもない予算が必要となります。

実際には、

排出口での脱臭と排出口系外の大気拡散効果を加えて、

敷地境界線上で臭気を感知できないレベルまで脱臭することが大切です。

(2)脱臭装置の提案

本件では、

間違いなく70%以上の脱臭効率を得られる活性炭脱臭装置または、燃焼法による対策を選定しました。

これらの装置は今回の工場の風量だと1億円以上の予算が必要となる脱臭装置でした。

本件では、苦情解決の為に活性炭脱臭装置と燃焼法をベスト案として提案しました。

一方で消臭剤脱臭装置の導入は工場建屋屋上に反応チャンバーを設けること、

耐荷重などの問題で反応チャンバーが設けられない場合は、実機トライアルを実施しすることを条件に消臭剤噴霧装置の提案をベター案としてしました。

 

(3)消臭剤の難しさ

消臭剤の場合、反応チャンバーなどがあれば、70%以上の脱臭効率が期待されますが、

反応チャンバーが無い場合は、排気口系外での臭気と消臭剤の反応となります。

大気上における消臭剤と臭気の反応に関しては、工場の立地条件などに依存し、

実際にやってみないとどの程度効果が得られるかわかりません。

 

消臭剤マイクロゲルによる実機トライアル

弊社の特徴としては、装置導入前に可能な限り対象の装置によるデモ試験を実施します。

本件では、排出口(排気風量1000CMM)にノズルを12個設置し、

仮設の消臭剤マイクロゲルの噴霧ユニットを組み実際に噴霧しました。

 

このように実機トライアルをすることで、

実際の消臭剤の効果を確認した上で実機を導入することが可能となります。

実機トライアルの結果、

排気口での脱臭と排気口系外の大気による希釈効果が相まって工場周辺の臭気状況は大幅に改善されました。

 

今も尚使用し続けて頂いている

この塗装工場では、実機トライアルを3か月実施し、効果が明らかであったことから実機の導入に至りました。

3年ほど前より消臭剤マイクロゲルをご利用いただいておりますが今も尚ご利用いただいております。

臭気問題は感覚公害です。

感覚公害だからこそ、数値化し数字で対策案を提案していくことが大切だと思います。

弊社は臭気の数値化が兎にも角にも得意です。

数字は世界各国の共通の文字です。

今後、各国で事業展開する上でもこの数字による説明を大切にしていきたいと考えております。

 

 

以上

 

海外市場開拓部リーダー 大道友也(臭気判定士)
Email : oomichi.t@karumoa.co.jp
電話:03-5540-5851

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