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株式会社カルモア海外市場開拓部臭気判定士の大道です。
2020年4月より弊社では海外市場開拓部が設立され各国の臭気対策に挑んでおります。
さて本題です。
目次
去年比1.5倍！コロナでもマスキング消臭剤が…
11月2日、弊社のマスキング消臭剤「カルフラ」を納品すべく、大黒ふ頭付近の化学品倉庫に納品して参りました。
因みに、この製品一週間後には上海港に到着予定です。
私の方でカルフラ16kgを30缶を物流会社さんでカルフラ160㎏を10缶を輸送頂いております。
今回だけで、2トン近くを上海へ輸出します。
通常は物流会社様に倉庫への納品をお願いしておりますが、
今回は弊社が使用している倉庫の状況の確認も込めて私自ら納品に向かいました。
コロナ禍において、4月の年度初めは6割減の受注量を予定しておりましたが、
蓋を開けてみたら去年比同時期で1.5倍程度の発注量に達しておりました。
更にこのマスキング消臭剤「カルフラ」を使用し対策する案件も2020年4月以降で2工場程増加しました。
カルモアのマスキング剤
(1)何年まえから
カルモアのマスキング剤「カルフラ」は5年ほど前にタイの現場用に開発された薬品です。
当時、塗装乾燥炉の排気臭気をマイクロゲルで対策しておりました。
しっかりと臭気濃度は低減していたのですが、どうしても工場周辺で焦げ臭が残ってしまうという状況でした。
(2)現場の方の意見に応える
消臭剤マイクロゲルの噴霧量を増やすことで脱臭性能を高めることも可能ですが、ダクト壁面への消臭剤希釈液の液滴下の問題やランニングコストの問題でその選択肢は排除せざる終えない状況でした。そんなとき、「現場のご担当者様が良い匂いを付けてみたらどうでしょうか」との意見がありました。
八方塞がり状態だったので、とりあえず、直ぐに香り付きの薬品を開発しました。
(3)苦情が無くなる！？
私自身、悪臭に香りをつけたら、その香りで工場周辺から苦情が出るという固定観念があったので、
きっと失敗するだろうと思って現地でトライアルをしたところ、なんと苦情がなくなりました。
(4)低コストで苦情対策を実現する可能性
実際に苦情を解決して、コスト試算をしたところ、マスキング剤は4000倍希釈で運用可能なので、
コスト面でもパフォーマンス力があります。
カルモアのマスキング消臭剤、可能性あり
弊社マスキング消臭剤に関しては、
消臭剤マイクロゲルと併用することで臭気濃度を削減できている可能性が見えてきました。
マスキング消臭剤なので、試験時に弊社では臭気濃度測定をしてきませんでした。
なぜならば、マスキング消臭剤とは、悪臭にそれ以上に強い良い匂いを付加する為、
マスキング消臭剤添加後は臭気濃度を高くすると考えていたからです。
しかしながら、
ここ最近、ゴム臭気に対して弊社の各国代理店で試験をしたところ臭気濃度が低減していることが分かってきました。
これは驚きでした。
固定観念が破壊されました。
そして、消臭剤マイクロゲルを噴霧した後にマスキング消臭剤を噴霧した場合にのみ効果が出るということも驚きでした。
こんなうまい話が合っていいのか。。。
恐らく、嗅覚の特性にある相殺作用が起き臭気濃度が低減している可能性が考えられます。今後も研究を重ねていきたいと思います。
導入製品・サービスについて
圧倒的な消臭能力とコストパフォーマンス。
業界を問わず、世界の様々な工場で使用されている産業用マイクロゲル。
日本のみならず世界11か国での使用実績を誇ります。
ユーザー満足度の高い対策案を作る
ニオイというニッチなビジネスにいると、自身の専門性が高まり、その高まりが逆に視野を狭くしてしまうことがあります。
我々の目指すべきところは、
苦情を解決し当たり前の生活を人々に取り戻すこと、
及び、
お客様が安心して自社製品を市場に供給できるようにすることです。
その為に何ができるかを永遠に考え続けていかなければなりませんね。
この作業は永遠に完成しないサグラダファミリアを作っているようなものかもしれません。
以上
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株式会社カルモア海外市場開拓部リーダー 大道友也（臭気判定士） |
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| 社歴10年。ニオイ関連の仕事と合わせてロードバイク製品の事業も展開中。 |
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