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業務用脱臭消臭のカルモア(臭気調査・脱臭装置・消臭剤・センサー)・防カビ・除菌・ウイルス対策

創業30年 全国・海外 実績10万件
脱臭消臭専門のカルモア

課題解決

SOLUTION

【消臭完全ガイド】排水・汚水・汚泥のニオイ対策

排水・汚水・汚泥・ディスポーザー・浄化槽・下水などのニオイについて、脱臭・消臭方法について、ご説明します。

ニオイの代表格は硫化水素

排水・汚水・汚泥のニオイの正体は?

wastewater排水・汚水・汚泥・ディスポーザー・浄化槽・ばっ気槽・下水などに含まれるニオイの代表格は「硫化水素」です。

 

一般的に排水汚水の浄化処理は、排水汚水を槽に溜め、そこに微生物を生息させて酸素を送り込み、生分解を促進させて浄化しています。ばっ気(汚水・汚泥内に空気を送り込む)状況や微生物の生息状況により、微生物への酸素供給が不足する状態になると、嫌気発酵が促進され、より多くの硫化水素が発生します。

 

硫化水素の他に、腐敗発酵で発生する低級脂肪酸系の臭気成分(プロピオン酸・イソ吉草酸など)、硫化水素と同じく硫黄系のメチルメルカプタンなども含まれます。化学工場などの排水では、製造工程で使用される薬剤が臭気源となることもあります。

 

硫化水素の比重は空気よりも少し重いため、拡散せずに低い場所にたまりやすく、地下処理施設などではニオイの問題を引き起こしがちです。また硫化水素は人体への有害性があるため、従業員などの安全性の確保という観点からも対策が求められます。

 

硫化水素の特徴:

  • 卵が腐ったような不快な臭い。(硫黄温泉のような臭い。)
  • 無色で可燃性。空気と混合しやすく水に溶けやすい気体。
  • 空気よりやや重い(比重 1.19)
  • 悪臭防止法において、特定悪臭物質に指定されている。
  • コンクリートの劣化や蓋の錆び等を誘発する。
  • 人体への有害性がある。(高濃度では死に至る場合あり。)

「酸化」がカギ!

排水・汚水・汚泥のニオイを消すには?

排水系臭気の消臭対策は、まずは硫化水素(および硫黄系化合物)に効果を発揮する消臭技術を選びます。硫化水素(硫黄系化合物)の消臭には、酸化剤・酸化技術が最も効果的です。水に溶けやすいため、液体の消臭剤や酸化薬剤を用いることも有効です。

 

複合臭(様々な臭気成分が混ざっている臭気のかたまり)である排水系臭気においては、前述した通り硫化水素が悪臭の原因を支配する主要因となることが多いですが、複合臭内に存在する低級脂肪酸などの腐敗臭成分が臭気苦情の要因になることも少なくありません。低級脂肪酸の消臭には、アルカリ寄りの消臭剤などが有効で、酸化技術も効果があります。

 

よって、排水系臭気にはまずは「酸化剤・酸化技術」、と考えるとよいでしょう。どのような脱臭装置や消臭方法が適するかという具体的対策については、後述の「臭気判定士オススメの排水・汚水などの臭気対策」をご覧ください。

 

そのほか、消臭せずに活性炭で吸着する方法もあります。排水系臭気は湿度が高いため、排気ラインに活性炭を導入する場合には結露対策が必要となりますが、活性炭は安価で入手が容易な商材のため、スペックイン設計などではよく選択されています。(具体的な対策方法は後述「臭気判定士オススメの排水・汚水などの臭気対策」をご覧ください。)

汚水臭・下水臭などニオイが漏れ出ている対処法

家の中でにおう場合

家の中でにおう場合はコレ!

家の洗面所・風呂・トイレ・キッチンなどで下水臭が漂っている場合には、「封水切れ」が原因のことが多いです。封水とは、排水管の途中に用意されたS型などの水溜のことで、ここに水を溜めることで下水道からのにおいが逆流してこないよう設計されています。

長期で水を使わなかったり、給排気のバランスが悪かったりすると、この封水の水がなくなっていることがあります。この封水が原因の場合には、水を溜めるだけで問題が解決します。

その他、稀に配管の途中で排水が漏れていることもあります。床下や壁裏の配管漏れは個人で調査するのは難しいため、弊社などの臭気調査会社に依頼する方が良いでしょう。

家の中で「不定期に」におう場合

1日1回、発生しても5分程度、不定期に発生、調査員が来宅するタイミングでは臭気が消えてしまう、発生源が不明、、、などの調査依頼を良く受けます。

過去の調査結果の傾向を見ると、配管系統からの漏水が最も多いです。けれど配管全ての壁や床を取り払って調べるのは負担が膨大であり、必ず原因箇所が発見できるわけでもありません。

実際の工事が図面や計画とは異なって実施されることも少なくなく、あるべき配管が見つからないという様なこともよくある話です。

「不定期なニオイの調査」は、ニオイのトレース(追う)&感知(センサー)の技術を用いて、計画的、核心的に行う必要があります。調査で漏水個所やニオイ発生原因が判明すれば、対処方法はそれほど難しくないことがほとんどです。

カルモアのプロサービス「臭気調査」
異臭・悪臭調査 (臭気判定士による原因特定)

臭気対策30年のカルモアでは、設備・建築管理の業者様でも解決できなかったような異臭・悪臭の数々を、原因特定に導いてきました。熟練した臭気判定士(国家資格)が調査します。
原因究明後のニオイ対策(臭気除去施工など)も、お客様の状況にあわせてご提案します。
何のニオイ?どこから来るのかわからない!
そんな原因不明のニオイ問題はプロにお任せください。 (※)2019年実績


【注】弊社サービスと類似した業者にご注意ください。ご依頼の際はサービス内容・実績など詳しくお調べください。

オフィスやテナントなど建築物内・ビル内で「不定期に」におう場合

オフィスやテナントなどの建築物・ビル内では、建物全体の設備との関連や、人の出入りが不特定なため、思わぬ場所で臭気吸引や臭気発生が起こります。

ビル内の臭気調査も、基本的には家屋で実施するものと同様です。ビルの場合には家屋やマンションよりも一層、計画図面と異なる工事が施されているケースが多い気がします。図面に頼りすぎず、ニオイの発生状況に忠実に原因を調査する必要があります。

悪臭発生の意外な結末の例1:
某ビルの地下テナントでトイレ臭が定期的に臭う。図面によるとビル地下汚水槽はテナントと反対側遠くに設置されており、配管も来ていない。
臭気調査(ニオイのトレースと感知技術で調査)の結果、テナントの空調機にあるドレン排水の配管が雑排水層につながっており、この雑排水層には地下テナント1室のトイレ排水も引かれていて、そのトイレ臭がテナント空調機まで逆流し、空調機使用時に排出されていたのでした。

悪臭発生の以外た結末の例2:
地下汚水処理室での慢性的な悪臭状況は認識していたものの、ビル上階での不定期な汚水臭の発生が不可解であった。
調査の結果、週に数回、早朝の定期清掃で清掃員が地下から上階へエレベーターで移動しており、地下の臭気を上階へ運んでいたことが判明しました。当初クライアントは、汚水処理槽の排気をオフィス給気ラインが吸気しているのかもと仮説されていましたが、異なる結果となりました。

カルモアのプロサービス「臭気調査」
異臭・悪臭調査 (臭気判定士による原因特定)

臭気対策30年のカルモアでは、設備・建築管理の業者様でも解決できなかったような異臭・悪臭の数々を、原因特定に導いてきました。熟練した臭気判定士(国家資格)が調査します。
原因究明後のニオイ対策(臭気除去施工など)も、お客様の状況にあわせてご提案します。
何のニオイ?どこから来るのかわからない!
そんな原因不明のニオイ問題はプロにお任せください。 (※)2019年実績


【注】弊社サービスと類似した業者にご注意ください。ご依頼の際はサービス内容・実績など詳しくお調べください。

ビルの地下駐車場やトイレなどでにおう場合

地下フロアのある建築物では、下水道より下に排水がたまるため、一度溜めて汲み上げるためのビルピット・汚水槽があります。地下駐車場や地下トイレなどで排水臭・汚水臭が慢性的に漂っている原因は、ほとんどの場合がこのビルピット・汚水槽からのニオイの漏洩によります。においが強い場合には硫化水素の発生量も多いことがほとんどですので、人体への安全性という点でも対策が求められます。

臭気判定士オススメの排水・汚水などの臭気対策

排水処理室・汚泥保管室などの施設内・漏洩臭気対策

一番効率的な脱臭方法は、排水処理室内やビルピット内を脱臭空間(チャンバー)と見立てて、そこに酸化力のある成分を充満させることです。

弊社の対策実績としては、
酸素クラスター除菌脱臭装置レビオンを給気ダクト上に設置し、施設内に酸素クラスターイオンを供給して脱臭を行う。

②硫化水素および腐敗発酵臭全般の消臭に特化した消臭剤マイクロゲルタイマー制御スプレーシステムで極微ミスト噴霧し、消臭する。などがあります。酸素クラスターイオン、マイクロゲル専用消臭剤、共に酸化力を有する消臭技術です。

施設内・部屋内で消臭をしてしまえば、そこから漏れ出る空気でニオイ問題が発生することはありません。処理室内で悪臭成分や硫化水素を低減することで、作業員などの就業環境の改善にも貢献できます。

オゾン発生器を導入する方もいらっしゃいますが、オゾンは濃度に寄り人体への有害性があるため、従業員が出入りする空間では適しません。(オゾン濃度が低いと脱臭効果が十分でなく、濃度が高いと人体に有害になる。)
塩素系薬剤も酸化力の強い薬剤として有効ですが、人体への安全性の点から噴霧利用に不向きであり、機材を腐食させる懸念も生じるため、スプレーシステムへの投入はお勧めしません。

消臭剤スプレーシステムは導入が安価で臭気発生の強弱に対応できるため、加湿OKの施設においてはご相談頂くことがよくあります。しかしながら弊社の排水処理施設等の過去実績で見ると、酸素クラスター除菌脱臭装置レビオンの導入が圧倒的に多いことから、施設内の腐敗系臭気の消臭には最適な対策技術と言えます。

抗ウイルス抗菌強化型 酸素クラスターイオン除菌脱臭機【WK-800】

「付着」「浮遊」両方の菌をモレなく攻撃するイオンバランスコントロール技術で、フィルター式空気清浄機やUV除菌装置の限界を超える!付着ウイルス 99.6%、浮遊菌 99.96%(※2)除去を達成します。
全国850か所の医療関連施設、累計納入台数5,000台超え(※3)を誇る酸素クラスターイオン技術の安全性・信頼性をそのままに、ウイルス・菌除去能力を強化した本製品。「東京都先進的防災技術実用化支援事業」にも採択されています。

【屋内噴霧・清掃用】業務用消臭剤シリーズ

脱臭対策30年の現場から生まれた消臭剤です。「無臭」だから香りでごまかすことがありません。
清掃業者・ホテル・店舗・医療施設・汚物処理現場など多方面に使用実績がございます。ペット・生ごみ・尿・トイレ・腐敗臭・魚臭・靴・汗・排水・焦げ臭・エアコン・カビ臭・体臭など。
ニオイのプロがお勧めする自信作、ぜひお試しください。

消臭剤スプレー脱臭装置 アイキャッチ画像
消臭剤スプレー脱臭装置

その圧倒的な消臭能力と、コストパフォーマンスにより、各種産業工場で大きな支持を集めているマイクロゲル。
消臭剤スプレー脱臭装置は、小~大風量・低~中濃度臭気対策に最適な、消臭剤マイクロゲルの特徴を最大限に生かした脱臭装置です。

オフィスやテナント店舗など、離れた室内で漂う臭気対策

排水処理施設・ディスポーザー・ビルピットなどから離れた場所で、排水臭や汚水臭の苦情が発生することがあります。多くの場合、原因は、排水処理設備の局所排気から一度外部に排出された臭気を、近辺にある空調給気ライン取込口から取り込んでしまい、給気ラインに乗ってビル内のオフィスや店舗エリアにばらまいてしまう、というものです。

近年の複合施設などは美しい設計を目指し、設備系の装置やダクトなどが背後に集約される傾向があるため、排気口と給気取入口が隣り合わせ、、、などと言うことが意外とよくあります。また、都心では近隣ビルの悪臭排気を取り込んでしまうという例もあります。
(ニオイ発生の原因がわからない場合は、こちら

こうした取込臭気の対策には、活性炭が最適です。すでに外気と混ざり合っているため臭気レベルが低いこと、高湿度でないこと、により、活性炭でも十分にロングライフが期待でき、最も安価な対策方法と言えます。給気取入口のガラリに活性炭フィルターを差し込みます。ガラリ形状に合わせて丸型、角形、など適した形状の低圧損な活性炭フィルターを選定すれば、既存の装置や空調ラインに負担をかけることなく導入できます。

汚水槽・ばっ気槽・汚泥処理などの排気対策

汚水槽に専用の排気ラインがある場合には、排気用脱臭装置を導入します。排気した臭気が建物周辺の悪臭苦情を発生させたり、排気口周辺にビル吸気ラインの取入口があったりすると、排気ラインへの脱臭装置導入は不可欠となります。

脱臭装置としては、①活性炭、②スクラバー、③燃焼装置、④生物脱臭装置、⑤消臭剤スプレー装置、などがあります。排気設備の制約条件、排出臭気のレベルや変動状況、対策予算などに合わせて選択します。

①活性炭は安価でドライ(乾式)で一般的な商材のため、スペックイン設計などではよく選択されています。排水系排気は湿度が高いため、結露対策が必要です。一般的に活性炭は水が表面を覆ってしまうと(結露すると)吸着できなくなってしまいます。硫黄系臭気成分の吸着に特化した活性炭を用いると、効果はアップしますが割高になるため、破過(ライフ)との兼ね合いでコストメリットを見ていきます。排出される臭気レベルの変動が激しい場合には、ピークに対応できず悪臭苦情が解決できない結果になる可能性があるため、活性炭導入の際は排出臭気の最高値を認識しておく必要があります。

②スクラバーは工場などでよく導入されています。苛性ソーダなど単一薬剤を投入するケースが多く、硫化水素をメインとした硫黄系臭気成分に特化した対策と言えます。硫化水素の排出が高濃度の場合には有効性が高いでしょう。硫化水素濃度がそれほど高くなく、腐敗発酵系の臭気を幅広く対策する必要がある場合には、腐敗発酵臭全般をターゲットとした専用消臭剤マイクロゲルをスクラバーに投入するのも効果的です。

③燃焼装置は硫化水素の排出濃度が非常に濃い場合に選択候補になります。一般的な燃焼装置は大規模風量向けのためコストが合いませんが、処理風量の小さいETO(高温酸化触媒方式脱臭装置)などであればコストメリットが見込めます。高濃度の場合には活性炭や薬剤ではランニングコストが非常にかさむため、むしろイニシャルコストをかけてETOを導入してしまう方が良い場合もあるのです。

④生物脱臭装置は、敷地面積に余裕のある施設では導入されることがあります。しかし大元の浄化設備と同様に微生物の発酵状態により臭気レベルが変動するため、近隣との距離を確保できない場所では管理が難しいでしょう。

⑤消臭剤スプレー装置は、②のスクラバーと消臭原理や技術は近似しており、スクラバーより気液接触率を高めた方法と言えるでしょう。腐敗発酵臭全般をターゲットとした専用消臭剤マイクロゲルを、排気ダクト内に設置したスプレー装置から噴霧させ、ダクト内で悪臭と接触、消臭します。

高温酸化触媒式 ETO脱臭装置

燃焼法の「臭気種類を選ばず高い脱臭効果」というメリットはそのままに、電気式により低炭素・省エネルギーを実現し、小・中風量(1~50m3/min)にも対応できます。
活性炭・スクラバー・燃焼装置のどれも決め手に欠けるとき、最大のコストパフォーマンスを発揮します。
ETO: Electric Thermal Oxidizerの略。

消臭剤スプレー脱臭装置 アイキャッチ画像
消臭剤スプレー脱臭装置

その圧倒的な消臭能力と、コストパフォーマンスにより、各種産業工場で大きな支持を集めているマイクロゲル。
消臭剤スプレー脱臭装置は、小~大風量・低~中濃度臭気対策に最適な、消臭剤マイクロゲルの特徴を最大限に生かした脱臭装置です。

そもそも発生する臭気を低減させる

前述した通り、悪臭の主原因となる硫化水素は、微生物に酸素を十分に供給して好気発酵を促進させれば、発生量を抑えることが可能です。

東京都環境局の発行する「ビルピット臭気対策マニュアル」にも記載されている通り、排水層内が効果的にばっ気・撹拌されるよう設備を組み立てることで、発生するニオイのレベルを低減させることができます。

散気管・撹拌装置・投入液など、ばっ気・撹拌を促進させる商材も各種あります。

ニオイ対策は法律により求められます

排水処理施設・ビルピット・汚水・汚泥処理・浄化槽などから発生する悪臭に対しては、法律により臭気対策が求められています。

ビルピットの対策

ビル衛生管理法、下水道法、建築基準法などでビルピットの設置・運用について定められています。
事業所としての臭気対策の必要性は、悪臭防止法により規制されています。詳細は東京都環境局が発行する「ビルピット臭気対策マニュアル」をご確認ください。

工場などの排水処理・排水臭気対策

悪臭防止法により規制されています。各排気口、敷地境界線、そして排水のそれぞれにおいて、ニオイの強さ(臭気指数)や成分濃度による規制値が設けられています。

課題解決

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