介護施設・老人ホーム向け脱臭装置・脱臭機の導入事例やメリットを紹介!
介護施設や老人ホームでは、入居者の快適性やご家族からの印象、そしてスタッフの働きやすさまで、施設環境の整備が欠かせません。
その中でも、近年ニーズが高まっているのが「脱臭装置」の導入です。排泄臭や生活臭など、日常の中で発生するニオイに対してどこまで快適な空間を保てるかは、入居者の満足度はもちろん、職場環境や施設のブランド価値にも影響を与えます。
この記事では、介護施設・老人ホームにおける脱臭装置の必要性や、代表的な装置の種類、導入事例、よくある質問まで詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてください!
介護施設や老人ホームへの脱臭装置の需要と悩み
介護施設では、日々さまざまなニオイの課題が発生します。排泄臭、体臭、食事臭、消毒剤のニオイなど、施設内のさまざまな空間でニオイが混在し、複合臭となって漂うことも少なくありません。
それらを「仕方のないもの」として放置していると、入居者・職員・来訪者すべての快適性を損ねてしまう恐れがあります。
また、見学時や面会時に感じるニオイは、第一印象を大きく左右するポイントです。特に、初めて訪れた方にとって「ニオイの印象」は非常に大きく、施設の清潔感や信頼性を左右する要素の一つといえるでしょう。
「ニオイが気になったから別の施設を検討した」という声も少なくないため、ニオイ=清潔感や信頼性のバロメーターとして意識することが重要です。
脱臭装置がスタッフにとって必要な理由
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引用:〜介護のリアルが見えてくる〜全国1000人アンケート調査実施
「介護において進歩してほしい項目」を聞くアンケートでは、「排泄」がトップの悩みとして挙げられています。
このようなニオイによる感覚的負担は、知らず知らずのうちに精神的疲労や職場ストレスとして蓄積し、離職やモチベーションの低下を引き起こす要因にもなります。
脱臭装置を導入することで、こうした負担を軽減し、スタッフにとっても快適な職場環境をつくることが可能になります。結果として、職員の定着率向上や業務の質の改善にもつながることが期待できます。
脱臭装置が入居者にとって必要な理由
グッドタイムリビング:お客様アンケート調査結果
介護スタッフだけでなく、入居者にとっても、快適な空気環境は日々の生活の質に大きく関わります。
「入居度印象が変わった理由やきっかけ」を聞く、入居者アンケートでは、「館内の清潔さ」が3位に入るなど、入居者の居心地を左右する大きなポイントであることがわかります。
介護施設では、外出をする機会が多くないため、室内に漂うわずかなニオイでも不快に感じてしまうケースがあります。
また、排泄臭などのニオイは、本人にとってもデリケートな問題であり、自尊心や尊厳に影響することもあります。
「自分のニオイで他人に迷惑をかけていないか」と不安を感じてしまう方も少なくありません。これは日々の生活だけでなく、入居者の心理的な安定や人間関係にも影響を及ぼす重要な要素です。
快適な空間を提供することは、入居者の自尊心や精神的安定に直結し、QOL(生活の質)の向上にもつながります。
さらに、面会に来るご家族が「ニオイがしない=清潔」と感じられることで、施設への信頼感も自然と高まり、施設の選ばれやすさにも貢献します。
介護施設や老人ホーム向け脱臭装置・脱臭機の種類
場所 | 設置機器 | 機器イメージ |
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汚物処理室
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WK-800 シルフィード mini+ Piccolo
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カルモアでは、これまでに多くの介護施設のニオイ対策を行ってきました。施設の規模や用途に合わせて選べる複数の脱臭装置をご用意しています。いずれも酸素クラスター技術を搭載しており、ニオイだけでなく除菌にも対応。以下では代表的なモデルをご紹介します。
おすすめの脱臭装置・脱臭機1:Piccolo(ピッコロ)
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Piccoloは、酸素クラスターイオンを人工的に作り出す脱臭装置。酸素クラスターイオンによりニオイ分子を包み込み分解し、室内を脱臭することができます。
室内容積15m3まで対応という小規模スペースに最適な脱臭装置で、トイレや居室、洗面所、さらにはゴミ置場やエレベーターなどの限られた空間に最適です。
嗅覚評価のデータからもわかる通り、Piccolo停止時に比べて運転時のほうが臭気強度も不快度評価も大幅に低下しています。
排泄臭の軽減にも大きな効果があり、入居者の快適性と介護スタッフの負担軽減を同時に実現できる脱臭装置です。
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おすすめの脱臭装置・脱臭機2:シルフィード mini+
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介護施設の個室をはじめ、ゴミ置き場の臭気対策にも最適なモデルです。汚物室などでも活用されており目立たない箇所に設置ができるタイプです。
空間のニオイの広がりを効率的に抑えるだけでなく、ウイルス・菌への対応も可能な除菌効果を持っているので、空気環境の“質”を底上げする存在として導入する施設も増えています。
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おすすめの脱臭装置・脱臭機3:WK-800
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フロア、食堂、リビングルームなどの広範囲をカバーできる高出力で、IAQ対策などでも導入頂くことの多いモデルです。
WK-800の最大の特徴は、付着菌・浮遊菌の両方に除去効果を発揮するということ。これにより、空間全体の菌・ウイルスの除去率を飛躍的に向上させることが可能になります。こちらのデータからもわかる通り、運転前と比べて臭気物質濃度と臭気強度ともに、大幅に低下しています
風量の多い空間でもしっかりと空気循環を促し、複数のニオイが混ざり合う環境でも効果的に対応します。これまでに、多くの介護施設への導入実績があります。
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脱臭装置・脱臭機の比較
イオン発生器(WK-800) |
オゾン発生器 | 空気清浄機 | UV-C | 光触媒 | |
---|---|---|---|---|---|
「付着」菌の除去 (表面除菌性能) |
○ (人に優しい) |
低濃度で△ 高濃度で〇 |
✕ |
△ (照射範囲のみ) |
✕ |
「浮遊」菌の除去 |
○ (人に優しい) |
低濃度で△ 高濃度で〇 |
○ |
△ (照射範囲のみ) |
〇 |
生物臭の脱臭 |
〇 (人に優しい) |
低濃度で△ 高濃度で〇 |
× |
△ |
× |
安全性 |
○ |
高濃度で✕ 低濃度で△ |
○ 有人環境使用可 |
△ 機内照射or無人空間 |
○ |
消費電力 |
11-21W |
20-150W 程度 |
15-100W 程度 |
10-50W 程度 | 30-50W 程度 |
設置方法 |
スタンド・壁掛け |
床置きが殆ど |
床置き |
床置きが殆ど |
棚置き・壁掛け 床置きなど |
備考 |
安全性と除菌脱臭力を両立 |
無人空間向きオゾン臭あり |
フィルタ目詰まり に注意が必要 |
人や内装材への影響 |
定期的な紫外光源交換が必要 |
ここでは、介護施設のニオイ対策にも最適な「酸素クラスター脱臭装置」と、オゾン発生器、空気清浄機、UV-C、光触媒の比較表をご紹介します。
比較表では、「酸素クラスター脱臭装置」は、脱臭力だけでなく、菌の除去、安全性に至るまで総合的に優れていることがわかります。
介護施設のニオイ対策にお困りであれば、効果的・効率的に脱臭するだけでなく、さらには除菌効果、そして高い安全性も持ち合わせた「酸素クラスター脱臭装置」の導入をおすすめします。
脱臭装置の導入事例
IAQ(Indoor Air Quality ※室内空気質)にこだわる介護施設において、株式会社マクニカ様とタッグを組み、同社が提供する空気質モニタリングソリューション「AiryQonnect」による調査をもとに、当社で除菌脱臭対策を行った事例です。
AiryQonnectによる空気質モニタリング(ミエル化)を実施し、酸素クラスター除菌脱臭装置により実空間でも効果があることを実証。IAQ向上により、365日安心して過ごせる介護施設づくりのお手伝いをさせていただくことができました。
臭気発生箇所の特定と臭気発生物質に応じた除菌・臭気対策 臭気問題の解決と空気衛生の良化(カビ・細菌・ウイルス対策)を実現。空気質・快適性悪化を監視 (温度・湿度・臭い)。
空気質の悪化レベルを監視し、除菌・脱臭装置のON/OFFを制御することによって、省エネ・メンテナンスコストの低減が実現できた。
事例②:特別養護老人ホームでの除菌脱臭事例
大型の老人ホームの受付、エレベーターホールなどの共用部、居室、汚物処理室、多目的トイレ、リハビリテーション室などに、カルモアの酸素クラスター除菌脱臭装置を合計236台導入させていただいた事例です。
効果的・効率的に除菌脱臭ができるよう、人が多く集まる場所を重点的に対策。結果的に、ニオイのストレスの少ないIAQに優れた施設づくりに貢献させていただくことができました。
また、脱臭装置の設置後に「インフルエンザ感染者数も大幅に減った」というお喜びの声もいただきました。
脱臭装置導入による3つのメリット
メリット①:入居者・ご家族への好印象アップ
ニオイというのは、視覚情報以上に「記憶に残りやすい感覚情報」のひとつです。特に介護施設のような閉鎖的な空間では、わずかなニオイでも来訪者に強い印象を与えてしまいます。
そのため、脱臭装置によって「無臭・清潔な空気環境」が保たれていることは、施設への信頼や安心感の向上に直結します。実際に「最初に見学に来たときの印象が良かったから入居を決めた」という声も少なくありません。ニオイを感じさせない空間は、施設のブランド価値向上にもつながります。
メリット②:従業員の定着率アップ
介護の現場では、人手不足や離職率の高さが慢性的な課題となっています。その背景には、身体的な負担だけでなく、精神的・感覚的なストレスが大きく関わっています。特にニオイへのストレスは「目に見えない負担」でありながら、毎日の積み重ねによって確実に職員の疲弊を招いてしまう要素です。
脱臭装置を導入することで、排泄臭や体臭のストレスから解放され、「働きやすさ」「施設に対する愛着」が向上します。その結果として、離職率の改善や人材の安定確保につながるというメリットが期待できるでしょう
メリット③:IAQの向上で施設全体の価値アップ
現代では「空気の質(IAQ:Indoor Air Quality)」が、建物や施設の評価指標のひとつとされています。
高齢者施設では、呼吸器系への配慮や感染症リスクの低減も含めて、空気環境の整備は見えない安心として大きな役割を果たします。
酸素クラスター脱臭装置のような高機能機器を活用することで、臭気成分だけでなく菌やウイルスへの対策も行えるため、空気の「快適さ」と「安全性」を両立させることができます。
これにより施設全体の信頼性・衛生管理体制の評価も高まり、見学者やご家族にとっての“選ばれる理由”にもなるのです。
介護施設・老人ホーム向け脱臭装置によくあるご質問
Q1:臭機と空気清浄機はどう違うの?
空気清浄機は、空中に浮遊するホコリ・花粉・PM2.5などの粒子をフィルターで除去するための装置です。一方、脱臭機は「空気中のニオイ成分そのものを分解・除去」するための装置で、役割や効果が大きく異なります。
ニオイ対策が目的であれば、脱臭機の方が圧倒的に効果的です。
Q2:どんなニオイに対応していますか?
排泄臭・体臭・食事臭・生活臭・カビ臭など、介護施設内で発生するさまざまなニオイに対応可能です。さらに、複合臭に対しても酸素クラスター技術がしっかりと効果を発揮します。空間全体をまるごと脱臭したい場合にもおすすめです。
Q3:酸素クラスター脱臭装置の安全性は?
はい。カルモアの酸素クラスター脱臭装置は、人が常にいる空間でも安全設計となっています。室内環境の安全性を損なう心配はありません。導入施設の多くが高齢者や医療の現場であることからも、その信頼性は高く評価されています。
まとめ
介護施設や老人ホームにおけるニオイ対策は、入居者の満足度を高め、スタッフの働きやすさを実現し、ご家族に安心を届けるための大切な取り組みです。見た目ではわからない“空気の質”を整えることで、施設全体の印象や価値が大きく変わってきます。
カルモアでは、施設の臭気調査から、課題に合わせた最適な脱臭装置のご提案、さらには導入後の効果測定、アフターサポートまで一貫して対応可能。
「最近ニオイが気になるようになってきた」「入居者やスタッフからの要望が増えてきた」「他の施設との差別化を図りたい」「まずは試してみたい」「どの機種がいいかわからない」というご相談も大歓迎です。
介護施設における快適な空気のスタンダードづくりを、ぜひカルモアと一緒に始めてみませんか?