嗅覚測定
悪臭防止法に定められた臭気濃度/臭気指数を
測定する嗅覚測定。人間の嗅覚によって
測定するので、人間の感覚に近い数値化ができます。
カルモアでは悪臭防止法で定められた三点比較式臭袋法を用いた嗅覚測定により、臭気濃度/臭気指数の測定業務をおこなっております。嗅覚測定法とは、人間の嗅覚によって臭気を測定するもので、いくつかの物質が混ざり合った複合臭を判定することできます。
※近年、弊社プロサービス業務と類似のサービスを行う会社が出てきております。
中には悪質な業者も含まれており、お客様におかれましては調査内容、実績を良く吟味の上調査・対策をご依頼いただきますようお願いいたします。
臭気濃度/臭気指数とは?
臭気の広がりの程度を表す尺度です。
臭気濃度は、単に臭気の濃度という意味ではなく、一つの単位であり、「その臭気を無臭の清浄な空気で希釈したときの無臭に至るまでの希釈倍数」として定義されているものです。
外国で使用されている注射器法、セントメータ法、オルファクトメータ法などの臭気嗅覚測定法は、この臭気濃度を求める方法です。ここで紹介する三点比較式臭袋法も同様です。
嗅覚測定法の利点
1未規制物質に対応が可能
特定悪臭物質濃度を測定する方法に比べて嗅覚測定法にはいくつかの優れた点がありますが、その一つめが未規制物質への対応です。
においを発生させる物質は40万種類以上あると言われており、22種類の特定悪臭物質の規制だけでは不十分です。
2複合臭に対応が可能
二つのにおいが混ざり合ったときのいわゆる相加・相乗効果にも対応が可能です。
3住民の被害感に一致しやすい。
嗅覚を利用するため、人間の感覚に合っています。
4設備費が安価である。
高価な分析機器を使う必要がありません。
5国際的には主流の方法である。
特定悪臭物質規制をとっている国は、日本を含めて数カ国しかありません。
臭気指数の測定方法
臭気判定士がお伺いし、排気口や敷地境界にて臭気を採取します。採取した臭気を測定室へ持ち帰り、三点比較式臭袋法にて嗅覚測定いたします。
嗅覚測定では、採取した臭気を無臭の空気で希釈して測定用の試料を作成するオペレーターと、試料を嗅ぎにおいの有無を判定するパネルにより測定が行われます。
臭気判定士であるオペレーターは、無臭の空気が入ったにおい袋3つのうち、一つに採取した臭気を注入して希釈された試料を作成します。
パネルは、その希釈された試料が入った袋と、無臭の空気2つの袋が入った3つの袋の嗅ぎ、どの袋ににおいが入っているかを判定します。
徐々に希釈する倍率をあげて上記の測定を繰り返していって、においの入っている袋が分からなくなった時の希釈倍率を算出し、この値の対数に10をかけた値を臭気指数として表します。
臭気成分の分析について、詳しくはこちらからご確認いただけます
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排気口での臭気採取の様子
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無臭空気の入ったにおい袋に採取した
臭気注入し、希釈した試料を作成します。 -
パネルは3つの袋を嗅ぎ、どの袋に臭いがついているかを回答します。
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