札幌新庁舎にて室内空気質(IAQ)の対策でウェルビーイングで省エネな環境に!

今回ご紹介するのは、札幌市中央区役所の新庁舎における空気環境対策、酸素クラスター除菌脱臭装置の導入事例です。
新庁舎の建設にあたり、大成建設様から「感染症対策や脱臭を含めた空気環境改善」をご相談いただき、カルモアがご提案を担当しました。
庁舎は市民の来庁や職員の業務などで日々多くの人が利用する施設であり、清潔で快適な空気環境を整備することは大きな課題でした。
さらに、当時は新型コロナウイルス感染症が拡大していた時期であり、安心して利用できる公共空間づくりが強く求められていました。
そこでカルモアは、6フロアにわたり合計10台の酸素クラスター除菌脱臭装置を導入。庁舎全体をカバーする形で室内空気質(IAQ)の改善を行いました。
『酸素クラスター除菌脱臭装置』は、天井内に設置できるダクトインタイプもあるため、建物のデザインや空間の使いやすさを損なうことなく、確実な感染対策と脱臭を実現できます。さらに、省スペース性と省エネ性を両立できる点も評価されました。
本記事では、導入に至った背景から具体的な提案内容、導入後の効果までを詳しくご紹介いたします。
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お客様の課題と目的
引用引引用元:https://www.city.sapporo.jp/chuo/annai/ku.html
本案件は、大成建設様が札幌市の中央区役所新庁舎のコンペ提案に際し、空気環境の専門パートナーを探していたことから始まりました。
カルモアは過去の取引実績と空気環境対策に関する高い評価をいただいており、感染症対策が急務であった当時の状況とも合致したことからご相談をいただきました。
新庁舎建設にあたり求められていたのは、来庁者と職員の双方に安心で快適な空気環境。特に、新型コロナウイルス感染症が社会的に大きな影響を与えていた時期であったことから、感染対策を強化しつつ、長期的な快適性や省エネ性、さらにはIAQやウェルビーイングも考慮した施設づくりが課題となっていました。
カルモアが選ばれた理由
今回の件に関して、新庁舎建設という大型案件ではあったものの、大成建設様においては競合他社への依頼検討はなかったとのことでした。その理由としては以下の点が挙げられます。
公共施設や医療施設での豊富な導入実績
カルモアはこれまでに医療施設や自治体庁舎など、数多くの公共施設・民間施設で空気環境対策を手がけてきた実績があります。
特に「酸素クラスターイオン」技術は1995年より取り扱いをスタート。これまでに酸素クラスター装置の累計納入台数は15,200台(※1)、医療関連施設においては全国850か所以上に上ります。
さらに今回の案件では、大成建設様との過去からの取引により信頼関係が築かれていたこともあり、お声がけいただきました。経験に裏打ちされた実績と長年の関係性が、他社との差別化につながりました。
実空間での実証データ
一般的に脱臭装置や除菌装置の性能検証は小型のボックス内で行われることが多いのですが、カルモアでは業界に先駆けて「25㎥空間におけるラボ実証」を実施。付着ウイルス・付着菌・浮遊菌・付着カビ・浮遊カビなど、すべてのテスト結果で、除去率90%を達成しました。
単なる「理論上の効果」ではなく、「現場で確かめられた効果」を提示できる点が高く評価されました。
多様な装置のラインナップ
カルモアでは活性炭方式からプラズマ方式、酸素クラスター方式まで、さまざまな脱臭・除菌装置を取り扱っています。そのため、お客様の課題や建物の構造に合わせて最適な解決策を提案できることが強みです。
今回も、市役所が目指す「感染対策と快適性の両立」というテーマに合わせて、ダクトインタイプの『「酸素クラスターイオン除菌脱臭装置』をご提案することで、他社にはない柔軟な対応が可能となりました。
『酸素クラスター除菌脱臭装置』の導入による効果とメリット
導入したのは、酸素クラスター除菌脱臭装置 です。天井裏に設置できるダクトインタイプの物もあるため、室内デザインを損なうことなく、フロア全体の空気を効率的に処理できます。
今回は2階から6階にかけて、執務室や会議室、保健センター、戸籍住民課、年金課などの主要なフロアに合計10台を設置しました。
寒冷地である北海道において、外気導入方式の換気に伴うエネルギー負荷を軽減できる点も大きなメリットとなりました。 カルモアの酸素クラスター除菌脱臭装置 によるメリットや効果については以下の4つが挙げられます。
清潔な空気環境の実現
酸素クラスター除菌脱臭装置を導入したことで、庁舎全体に清潔な空気環境を提供できるようになりました。
窓口や会議室といった市民が利用するスペースはもちろん、職員の執務フロアにおいても、空気中のウイルスや菌の抑制と脱臭効果が発揮され、安心して過ごせる環境づくりにつながっています。
特にコロナ禍においては「役所でも安全に働ける・利用できる」という信頼感を高める効果が大きなポイントとなりました。
コスト削減の実現
外気を100%取り入れる方式では、特に北海道のような寒冷地で暖房費の負担が大きくなる課題がありました。
『酸素クラスター除菌脱臭装置』はダクトインタイプの装置もあるため、既存の換気設備を活かしながらも外気導入を最小限に抑えられます。
その結果、快適な空気環境を維持しながら空調コストを削減でき、省エネにもつながっています。
デザイン性維持の実現
『酸素クラスター除菌脱臭装置』は天井裏に設置できるタイプもあるため、室内に機器を置く必要がなく、庁舎のデザイン性を損なわない点も高く評価されました。
市民が訪れる空間として清潔感を保ちつつ、機能性と美観の両立が実現できたことは大きなメリットです。
省スペースの実現
市役所の天井裏には空調配管などが多く設置されており、スペースの確保が難しい状況でした。しかし『酸素クラスター除菌脱臭装置』はコンパクト設計のため、限られたスペースでも導入が可能。実際の現場でもスムーズに設置することができました。
まとめ
今回、札幌市中央区役所の新庁舎における空気環境改善の提案に対して、あらためてカルモアの技術力をご評価いただきました。実際に導入後は快適で安心できる空気環境が実現し、ご好評をいただいています。その後、本案件での実績より、虎ノ門ヒルズにおける空気環境づくりにおいてもお引き合いをいただくことができました。
今回のような多くの人が訪れる施設において、空気環境対策にお困りの方は、ぜひカルモアまでご相談ください。目的や施設の状況に合わせて、空気環境対策のソリューションをご提案させていただきます。日本全国対応で、海外もご相談に応じます。