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スクラバーが故障⁈ 化学工場の悪臭苦情解決事例(酢酸・硫黄類など)

化学工場で酢酸臭気の苦情対策!臭気アセスメントで苦情の原因を特定し最低限のコストで苦情解決!
  • 臭気成分

    酢酸臭・硫黄系臭気

  • 発生場所

    酢酸製品・硫黄系製品の製造工程排気

  • 導入企業

    化学製品工場

周辺地域から「家の外で寿司酢に似た臭気がする」という苦情が発生。当工場は排出口の数が非常に多く、また既にスクラバー装置が設置されていることもあり、なぜ苦情が発生するのか、どう解決したらよいのか、わからない状況でした。

そこでまずは苦情原因の調査として、臭気アセスメント(臭気測定・拡散シミュレーション・影響度算出など)を実施し、その上で最適な苦情解決策をご提案。脱臭装置の導入さえ無い、最低限のコストにて無事に苦情解決しました。

スクラバーが有るのになぜ?! 化学工場における臭気課題

工場周辺地域から、「家の外で寿司酢に似たニオイがする!」という苦情が発生しました。

 

本工場では酢酸に関連した製品をメインに製造していたため、苦情の原因が本工場の排気臭であることは明らかです。

しかし、工場内には臭気排出口が数多く存在し、臭気強度や排出風量もバラバラ。

しかも、多くの排出口には除外装置としてすでに苛性ソーダを用いた湿式スクラバーが設置されており、なぜそれほど苦情が発生してしまうのかがわかりません。

 

さらに、酢酸だけでなく硫黄由来の製品も製造しており、不快度の高い硫黄系臭気の周辺住民への影響も心配されました。

 

どの排出口が苦情の原因となっているのか、そして、どの排気箇所から手を付けるべきなのか…。

対策方法に困られた工場ご担当者さまより、弊社へご相談を頂きました。

事例ポイント

  • 湿式スクラバー装置(+苛性ソーダ)が設置されているが、苦情が発生
  • 臭気排出口が多数存在する
  • 苦情原因は工場臭気であることは明らかだが、どこが原因かわからない
  • 苦情のメインは酢酸臭、硫黄系臭気も要対策

悪臭苦情を解決する対策フロー

本件のようなケースでは、まず悪臭苦情発生の調査から開始します。

多くのお客さまは「脱臭装置の選定」や「臭気対策の立案」を急がれますが、原因が不明瞭であったり、苦情解決の確証を得ていないまま対策検討へ進むと、ほとんどの場合うまく行きません。

  • 対策費用を過剰に(無駄に)かけてしまった
  • 装置を導入したのに苦情が収まらない

といった失敗を招きかねません。

 

そんなリスクを最小限にするため、苦情解決が最終ゴールとなる臭気対策では、ほぼ全てのケースで現状把握=臭気アセスメントからご提案します。

 

全ての排出口で臭気測定・調査

近隣で苦情になっている臭質が “酢のニオイ” というお客様からの情報に基づき、苦情原因となりえる全25か所の排出口で「臭気測定」を実施しました。

※「臭気測定」は悪臭防止法に定められた方法により、臭気判定士(測定専門士、国家資格)が実施します。

 

酢酸臭気の臭気測定

酢酸製品を製造している工程の排出口、酢酸を運搬するローリー車の排気など、酢酸臭気をメインに臭気を測定。

酢酸製品以外の硫黄系排出臭気の臭気測定

不快度が高く苦情への影響が高そうな箇所において、臭気を測定。

 

排出臭気の変動を考慮し、各排気口にて2回づつ採取・測定をしました。

 

また、工場周辺を臭気判定士が歩きまわりながら、実際の臭気の拡散具合や、感知される臭いの質・強さ、地域環境特性などについて現場調査をしました。

 

  • 排出口での臭気採取の様子
    臭気採取の様子
  • 排出口での臭気採取の様子
    臭気採取の様子
  • 工場周辺で行う周辺調査の様子
    周辺調査の様子
  • 現場での嗅覚測定実施の様子
    臭気測定の様子

 

周辺影響寄与度と拡散シミュレーション

臭気測定の結果データを用いて、各排出口の「周辺影響寄与度」を算出し、対策実施の優先順位付けを行います。

「周辺影響寄与度」の算出には、O.E.R(臭気排出強度)などの尺度を活用し、一般的には周辺影響寄与度の値が大きいほど周辺への影響度が高く、対策の優先順位が上がります。

 

さらに、臭気測定データを用いて拡散シミュレーションを行いました。

独自開発したシミュレーションソフトKaLmoS(カルモス)は、排出臭気の周辺地域への影響度を可視化=地図上でマッピングしてくれるだけなく、対象地点における着地臭気濃度の算出や、苦情を解決するために求められる脱臭性能の理論値なども計算してくれます。

 

そして、周辺地域調査と拡散シミュレーションの結果を照らし合わせ、整合性を検証しました。

 

最後に、対策優先度と拡散シミュレーションによる影響度を加味しながら、悪臭苦情への影響がより強い排出口を絞り込み、苦情解決案をご提案いたしました。

 

周辺影響寄与度を算出   拡散シミュレーション 整合性の確認 対策案のご提案
臭気測定の結果を用いて各発生源のO.E.Rなどを算出。周辺影響寄与度から対策優先順位付けを行う。

・排出臭気の周辺への影響度を可視化。
・対象地点における着地臭気濃度を算出。
・苦情を解決する為の必要な脱臭効率を計算。
周辺調査の結果とシミュレーションの結果を照らし合わせ整合性を確認。 対策優先度・シミュレーションによる影響度を参照し、工場周辺への悪臭影響の強い排出口を絞り込む。

 

❮ O.E.R 臭気排出強度とは ❯

O.E.RとはOdor Emission Rateの略で、臭気排出強度のことです。

具体的には、 排出臭気濃度×排気風量(m3/min) の計算式で算出されます。

 

悪臭の周辺地域への影響度は、単に排出する臭気の強さ(臭気濃度、臭気指数)だけでなく、排気風量も加味して評価する必要があります。

そのため周辺影響寄与度を評価するにあたり、O.E.Rは有用な尺度となります。

 

O.E.Rを踏まえた対策優先順位付けの記載のある解説ページ

課題解決ー工場の臭気対策とは(悪臭防止法の順守・苦情解決など)

臭気排出強度の概念イメージ図

O.E.Rの概念イメージ図

 

※画像クリックで拡大表示します。

工場全体でのOER支配率グラフ 拡散シミュレーションと周辺調査結果の照らし合わせ 周辺調査の結果報告例
各工程の周辺影響寄与度グラフ 拡散シミュレーションと周辺調査結果の照らし合わせ 周辺調査結果の報告例

悪臭苦情に対する対策

排出口25カ所の測定の後、1カ所において排出臭気が強く、周辺への影響が強い排気口が見つかりました。

工場側の認識外の排出口であったため、意外な原因箇所に驚かれておりました。

 

ご提案した対策案

ダクト内噴霧の様子
ダクト内スプレーのイメージ

当該排気口に関しては、拡散シミュレーションで算出した必要脱臭効率(苦情を解決するために求められる脱臭性能)を踏まえ、比較的イニシャルコストが安価な「消臭剤噴霧」にて対策可能であると考えました。

 

カルモア消臭剤は特に酢酸に対して有効性が高いこともあり、消臭剤の噴霧により周辺影響度を大きく低減できると予想し、スクラバーの二次側での消臭剤噴霧をご提案させて頂きました。

 

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しかし、排気設備を改めて調べてみると、湿式スクラバーに故障している箇所が見つかりました

そこで、お客さまの方でスクラバーの故障個所をご修理いただき、その後の悪臭苦情発生状況を見ながら、やはり脱臭装置の導入が必要となれば消臭剤噴霧をご検討頂くということにいたしました。

 

そして稼働後数年経過しましたが、苦情なしを達成しております。

本件については消臭剤噴霧装置を導入せずとも苦情を解決する事ができました。

 

本件の解決の大きな要因は、綿密な臭気測定拡散シミュレーションです。

単純に排出臭気の強さだけを見るのではなく、排出後の苦情発生エリアでの広がり具合についても検証することで、苦情原因の特定と解決へつながります。

 

 

❮ 拡散シミュレーション ❯

排出された臭気の広がり方を、専用のシミュレーションソフト『KaLmoS(カルモス)』にて検証。視覚的に臭気の拡散状況を把握する事ができます。

本件では、複数ある排出口に対して同時にシミュレーションを行う事で工場全体での影響度の把握や周辺へ影響が強い排出口の特定を行いました。

また、脱臭装置のご提案の際にも対策前後にて臭気の広がりを目で見て判断する事ができる為、導入後の苦情発生リスクを低減する事が可能です。

 

拡散シミュレーション『KaLmoS(カルモス)』紹介ページ

 

ダクト内噴霧の様子

シミュレーション結果イメージ図

本事例で要した費用と期間

臭気アセスメントの費用と要した期間臭気アセスメント費用 約2,000,000円

 

現場:関東圏内

実施日数:4日間(移動含む)

調査人員:3名

調査対象発生源数:25カ所

測定検体数:45検体

 

 

 

調査完了までの期間

調査仕様の決定から報告書のご提出まで 約3カ月間

 

※費用・期間は、案件内容により大きく変動します。正確なお見積りは直接お問い合わせください。

 

数年経過後も苦情なしを継続中

お客様によるスクラバー装置の修繕後、周辺からの苦情のご連絡はなくなったとの事でした。

本件については、調査(臭気アセスメント)を行ったのみで苦情解決にいたったため、結果的にはお客様にとって最低限のコストですみました。

お客様にとても喜んで頂けたと同時に、弊社の調査精度を高く評価頂けました。

 

当工場様では調査翌年から、敷地境界での公定法臭気測定を定期的にご依頼頂いております。

まとめ

今回は化学薬品の製造工場での、臭気対策事例をご紹介いたしました。

 

類似した臭気が多数箇所で発生するような状況においては、苦情解決にむけて対策すべき箇所の割り出しが困難なケースが少なくありません。

本件では、綿密な臭気測定拡散シミュレーションを用いた状況把握・効果検証を行うことで、無事に住民苦情を解決することができました。

 

調査後も苦情の再発を予防するべく、定期的な臭気測定及び周辺影響を低減する為のアドバイスを実施させて頂いております。

 

ニオイにお悩みの際は、ぜひ一度プロにご相談くださいませ。

 

 

<ご参考:工場の臭気対策ノウハウを説明>

臭気対策支援(臭気測定・脱臭装置選定・苦情解決など)

 

導入製品・サービスについて

臭気アセスメント

臭気アセスメント(工場臭気対策)

お客様の臭気問題を、調査から対策まできっちりと確実に導くお手伝いをさせていただきます。

臭気測定(臭気判定士による臭気指数・臭気濃度測定)

人間の嗅覚によって臭気を測定するもので、いくつかの物質が混ざり合った複合臭を数値化することできます。

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臭気シミュレーションシステムカルモス

においシミュレーション(臭気指数計算・悪臭苦情解決)

カルモアが独自開発したシミュレーションソフト「KaLmoSカルモス」は、においシミュレーター(環境省配布)をはるかに超える精度と現実性で、悪臭苦情の回避・解決、無駄と失敗のない脱臭装置の設計、悪臭防止法の規制対応を実現します。

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